さて、立花隆さんの「知の旅は終わらない」の続編です。遠い宇宙から地球を見た宇宙飛行士、みんな神を感じられるようになる、それが宇宙精神(コスミックスピリット)です。
一方、そもそも無宗教である飛行士もいる。そして宇宙から帰っても無宗教であるケースもあるのです。でも、やはり1つの思想が形成されるのは事実のようです。
ガイアという考え方です。地球を1つの生命体としてみる、地球はそれ自体が生きていると考えないと理解できないほど見事な自己調節機能を持っている、地球の水圏、大気圏、生命圏の様々な物理的・化学的あるいは生物学的な主要なパラメーターが一定レベル以上変動しない。これは人体の持っているホメオスターシスと同じシステムが働いていると考えられる。だから地球全体が生きている。
昨日引用したシュワイカート氏のお言葉です。人間はガイアの中で生きている。人類が宇宙に進出する時代になったということは、これまでずっとガイアの胎内にいた人間が初めて母の胎内から外に出ようとしている、これは大いなる宇宙進化の第一歩を踏み出そうとしているのではないでしょうかと。
宇宙飛行士の中でも、私たちの心に1番強烈な思い出として残っている人、それは前人未到の月面着陸を果たしたアポロ11号の船長ニール・アームストロング氏です。一般に宇宙飛行士は技術屋であまりロマンティックでないという印象があります。ではニールは?無口で自分の思いを表現しなかった。でもとても詩的だったのです。米国オハイオのトウモロコシ畑の古い農場の家で育って、たえず空に心を奪われていた。そして車の運転より先に飛び方を覚えたのです。そしてニールの月に降り立った時のセリフ、たった一言ですが海よりも深いものでした。“人間にとっては小さな一歩、人類にとっては大きな飛躍”One small step for man, one giant step for mankind.
One of my impossible dreams, now, might be to look at our planet earth from far away, in the spacecraft.
火星の旅が将来実現するかもしれません。でも、ジュピター(木星)にも行ってみたいかな。
イギリスの作曲家グスターヴ・ホルスト 管弦楽のための組曲「惑星」この中の木星に日本語の歌詞をつけたのが平原綾香さんの“Jupiter”です。