6月1日よりコロナワクチンの接種を開始させて頂きました。わずか1か月前、ある病院関係者が言われていました。“予定通りワクチンが届かない、クリニックでは日時を決めずに順番の予約だけ取って供給の目処が立ってから日時を決めていくところがある”こんな状況でしたので、予約の受付が遅れ皆様には多大な御迷惑と御不便をおかけしました。この場を借りてお詫びいたします。それなのに皆様からはひとつのクレームも頂きませんでした。ひたすら感謝の気持ちでいっぱいです。
今でこそワクチンの接種が進み、日常の生活が戻りつつある米国、でも最初の頃は大混乱でした。ウイルスが広がる前にはやくはやくと。一番の原因は物流に関する国と州の足並みの乱れでした。
Is the US blowing its best chance at mass vaccination before the virus asserts its dominance? (Time誌)
考えれば、米国で製造されたワクチンが日本の各医療機関に届くまで、想像以上の人々が関わっているのです。しかもすべての工程で冷凍が必要、米国から日本へ、そして地方自治体、医療機関へ。さらに行政の人々もワクチンの接種券の作成、そしてそれを郵送する人々、それを受け取った人々の予約を受けるコールセンターの人々、等です。今ワクチンがやっと供給されるようになったのは、いろんなお仕事をしている方々のおかげです。
本日接種させて頂いた方に言って頂きました。「やっぱり先生に打って頂くのが一番安心」と。今までインフルエンザワクチン等は日本では皮下注射でした。でも、コロナワクチンは筋肉注射。理由の1つ目は、筋肉注射の方が腫れ・痛みが少ない。2つ目は、筋肉の中は血流が豊富で、免疫細胞も多く分布するためその分ワクチンによる免疫活性化が起きやすくなると考えられているのです。
本日、一人一人の方に針が筋膜を通過する微妙な感覚を感じながら打たせて頂きました。
ここらでやめてもいいコロナです。