高校生の頃、私の得意科目は英語でした。そして私がアメリカ留学をさせて頂いた理由も英語力でした。当時の中村教授に言われました。「君、英語ができるから1番に君を推薦する」と。留学して思ったことは、受験の英語なんて米国では全く役に立たない。そして留学前、英語誌・新聞を必死に読んでニュース・学会の英語にはついていけるようになりましたが、普通に日常で話される英語はわからない。ましてや手術中にマスク越しに話される英語は、全然知らない国の言語のようでした。でも、手術中はミスしてはいけない。だから聞こえる単語を繋ぎ合わせて意味を推察し続けていました。やはり、言葉は幼少期に耳を慣らしておかないと完全に習得は不可能なのだと思います。
そして、英語よりもっと聞き取りの難しい言語は中国語です。65歳を過ぎてからボケ防止のためと思い、挑戦しています。
わかりにくい話ですが、中国語には21個の声母(子音)、38個の韻母(母音)、400近い音節があり、さらには各音節に四声があるので、全部で1600程の発音がある。一方、日本語は50音表にある50個の音、さらに拗音と撥音などを加えてもただの100程に過ぎない。だから日本人にとって中国語を発音すること・聞き取ることは困難極まりないのです。毎日往診車の中で13時に放送されるNHK第2放送の中国語ニュースを聞いています。当然ながら全くわかりません。でも、文字で理解できた文があります。
昨年、安部前首相は全国一斉休校、緊急事態宣言等を突然自らの判断で発令しました。政権のパフォーマンスという声も多かった。今は、緊急事態宣言で人々はまたか!いい加減にして!と思う程度です。今の政権はもうパフォーマンスのネタもなくなったのでしょうか?

中国には四字成語というのが多い。たった四文字の簡潔な言葉で豊かな表現をすることができます。そのうちの1つが“哗众取宠”意味は派手に立ち回って人気を取ること。

政客们为了赢得选票不惜哗众取宠。
(二流以下の政治家は得票のためなら人気取りのパフォーマンスも平気でやります。)

さて、今回の1日100万人にワクチンを!がパフォーマンスでないことを祈ります。