Unsung hero という言葉があります。訳すと縁の下の力持ちとでもいいましょうか。
今のコロナ禍では、休みなく奮闘されている方々、特に医療従事者にニュースのフォーカスがあたります。本当に大感謝です。でもその中にあって、私たちの生活必需品が当たり前のように手に入り暮らしていける。それはunsung heroの方々のおかげなのです。
例えば配送、自転車・バイクで大きな荷物を配達したり、料理を届けたりする方たち、ウーバーイーツの方たちもそうでしょう。宅急便、それからバスの運転手さん、公共交通機関の職員の方、スーパーやドラッグストアの方等々、みなさんのおかげで私たち社会はなんとか動いています。ところが、彼らは支払われている報酬がその仕事の大切さに見合っていない、それどころか普段はその仕事が全くといっていいほど評価されていません。
そんな中、立ち上がった一人のシンガーソングライターがいます。アメリカのアリシア・キーズさんです。“Good Job”という歌を作った彼女はいいます。自分の人生に関わる様々な人たちについて、あなたはすごいと言いたい。その人たちを心から讃える歌を作った、と。人種差別についても語っておられます。ある地域では黒人人口は14%なのに感染したり、亡くなったりする人の42%が黒人です。そして、unsung heroの大半が有色人種である。黒人は懸命に頑張っても低所得。アメリカはそろそろ生まれ変わって、こういうたくさんの問題を解決しないといけない時期にきている、と。
翻ってわが国は?残念ながら思考停止に陥っています。飲食・飲食、オリンピック・オリンピックとただオウムのように繰り返すだけです。もっと医療従事者をはじめとする上記のエッセンシャルワーカーの方々への手当てを厚くしましょう。お願いします!