あべ静江さんの歌です。セリフで始まります。“お元気ですか そして今でも 愛しているといって下さいますか”そして続きます。“逢えなくなって二月(ふたつき)過ぎて なおさらつのる恋心”あの人は今どうしているかしら。そして毎日ポストを覗いて手紙を待ちわびる姿が想像できます。
では、今の世の中は?すぐにリモートでき、スクリーン上で会える。だから、ロマンもへったくりもないのです。
アメリカに目を向けましょう。アメリカ社会は黒人差別・アジア人差別にあるように、不寛容と分断に溢れています。その多くが直接会う対面型コミュニケーションの減少に原因があるといわれているのがベストセラー「Guns, Germs, and Steel」の著者ジャレド・ダイアモンド氏です。国家の危機をどう乗り越えるのか?アメリカは先進諸国の中で、際立って礼節が減退している。それは?非対面型コミュニケ―ジョンの拡大なのだと…。
他者を画面上の言葉と捉える。画面上の言葉に対して失礼な態度をとったり、罵倒したりするのは目の前に座って会話している相手に対して罵倒するより容易なのです。その1つの例が、私がアメリカにいた時男性は女性に必ず道を譲る、すなわちレディーファーストでした。素晴らしいの一言です。
ところが昨今、エレベーターの中に降りる人がいるのに我先にとエレベーターに駆け込むという現象が起きているといいます。すなわち周りが見えていない、配慮がない。日本もアメリカもドイツも非対面コミュニケーション、スマホ等はある。でも、なぜアメリカが真っ先にこんなになってしまうのか。それは、アメリカが他の国より圧倒的に広い。東海岸から西海岸で4800キロメートルある。アメリカ人が引っ越す場合は、元の友人のいる生活圏の範囲を超えたところに引っ越すことになる。だから、アメリカにおいては友人関係、社会的交流がより希薄になるというのです。
先日、転勤した同僚とリモートで話しました。違和感もなく、むしろ親近感すら覚えました。近隣の県にいるからなのでしょうか?
When Americans move, they move beyond the range of their original friends, so friendships, social interactions, are shallower in the United States than in other countries. (CNN English Express)
そしてこんな歌もありました。小川知子さんの“初恋の人”です。
“そよ風みたいにしのぶ あの人はもう 何故だか逢えなくなって恋しい人なの”