すみません。私のお話しがどんどん古くなります。
前回東京オリンピックが開催された昭和39年、お座敷小唄というのが流行りました。

富士の高嶺に降る雪も
京都先斗町に降る雪も
雪に変わりはないじゃなし
とけて流れりゃ皆同じ

どこで降る雪も変わりはないよ、というのであれば雪に変わりはあるじゃなしじゃないの、歌詞が間違っているというどうでもいい議論もありました。
今コロナ禍で、会席料理を味わう機会もほとんどなくなりました。オーストラリア出身で、現在日本在住、2004年から8年間ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして御活躍のエリカ・アンギャルさんが雑誌のインタビューで和食の効能を熱く語っておられました。日本の女性は痩せることが“美”だと思っている。だから摂るべき“食べる美容液”であるカロリーの高いアボカドは敬遠される。カロリーや体重に一喜一憂するダイエットは時代遅れである。カロリーよりもどの栄養素を摂るかを考えるべき。そのことが美しさを育てる一歩であると。
そして和食について。かつておばあちゃん・おかあちゃんが作ってくれた料理は一汁三菜、ご飯に汁物、そしておかずの3品を組み合わせたもの、それはいわば善玉痩せホルモン、アディポネクチンを増やす。そして味噌等の発酵食品が腸内環境を整えるのです。
こうも言われています。日本がおばあちゃんの作った料理を食べ続け、西洋から洋食を取り入れてなかったら自分は日本で仕事をしていなかったでしょう。栄養士も医者も必要なかったでしょう。炭水化物・タンパク質・脂質、それに色鮮やかな野菜という素晴らしいバランスの伝統的な日本の食習慣をみると、これほど私たちのホルモンに強い影響を与えるような食事は世界中どこを探してもありませんと。
そして例のお座敷の会席料理です。最初に八寸、造り、御椀、焼物、焚合、酢の物、蒸し物、御飯・汁・香物、水物という順番で出てきます。バラエティーに富んでいますね。最初に炭水化物から出ると、もう満腹になって食べられなくなるからです。このバランスこそがインスリンの値を保つのに完璧なものなのです。
さて、原点にかえりましょう。食べ物こそが存在する最も強力な薬です。紀元前400年に医学の先人のヒポクラテスの教えはこのようなものでした。“汝の食事を薬とし 汝の薬は食事とせよ”
Food is the most powerful medicine there is, from Hippocrates, forefather of medicine, in 400 BC “Let food be thy medicine, medicine be thy food”
English Journal