童謡にあります。「夏の思い出」です。

百人一首の歌からです。

春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣干したり 天の香具山
(春が過ぎて、夏がやってきたようです。真っ白な衣が干してありますね。天の香具山に。)

この句は飛鳥時代の天皇だった持統天皇によって詠まれた句です。持統天皇が夏の到来を喜んでいる歌なのです。春が過ぎ、鬱陶しい梅雨が過ぎ、さあ夏がやってくる、これが日本の誇るべき四季でした。

さて今年は?いきなり夏です。読売新聞の編集手帳からです。
北半球で最も昼が長くなり、夜が短くなる夏至では、なぜか実感に乏しく通り過ぎていくものである。今年は6月21日が夏至にあたっていた。一番日照時間の長い夏至の頃に猛暑がやってきたのです。だから今年の夏至の存在感は大きい。
夏が早くくれば早く夏が終わるというものでもないようです。これからどうなっていくのでしょうか?水不足・電力不足・食糧不足、そして物価高。不安は止めどもなく大きくなります。

今年の夏は心が鋼鉄のように強くないと乗り切れないかも知れません。
今日の最高気温は40℃の予想もあります。このような体温超えの暑さが続くとどうなるか?皮膚表面の温度より外気温が高くなると、皮膚血管拡張が起きても熱を逃がすことができなくなり、逆に熱を体に取り込むことになるのです。
以前に40℃超えのラスベガスに行ったことがありますが、暑いのに汗がかけない。それは上記のような理由があるのです。

皆様、水分を充分にとり、エアコンを適切に利用し、どうかご自愛下さいませ。

 

Rainy season over in Tokyo, earliest on record

The rainy season appears to have ended in Tokyo and across several areas of the nation, the Japan Meteorological Agency said Monday.
(The Japan News)

 

こんなに暑いと北海道の雪が懐かしいほどです。
患者さんの御自宅を訪問させて頂くとDVDに石原裕次郎さんの歌と冬の小樽の風景が流れていました。思わず患者さんと一緒に口ずさみました。「北の旅人」です。