“功遂げ身退くは天の道なり”(老子の言葉)を残して、野口聡一宇宙飛行士は宇宙航空研究開発機構(JAXA)を去って行かれました。

野口さんは1996年に宇宙飛行士として選抜され、2005年に米国でスペースシャトルに搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)組み立てミッションで初の宇宙飛行を果たされました。その後、2回の宇宙飛行を無事成功させた今、搭乗機会を待っている後輩、そして新たに選抜される新人に道を譲るべきと考え、退職を決断されたようです。

25年の長い経験の中で、最も悲しく忘れられない出来事は、自身の初飛行を迎える前に、2003年のスペースシャトル・コロンビアと7名のクルーを事故で失ったことでした。“25年間で一番辛いことは2003年のコロンビア事故。亡くなった7名の見た景色を伝えるために何が何でも帰還すると思っていた。”と振り返られました。

さてISSとは、低軌道にあるモジュール式の宇宙ステーション(居住可能な人工衛星)です。これは、NASA(米国)・ロスコスモス(ロシア)・JAXA(日本)・ESA(ヨーロッパ)・CSA(カナダ)の5つの宇宙機関が参加する多国籍共同のプロジェクトです。野口さんはISSでの生活を振り返って言われています。ISSでの船外活動です。

“手を離せば無の世界に行ってしまう”眼下の地球は煌々と輝き、握った手すりは太陽の光で熱を帯びていた。目の前の宇宙は「360度光が来ない何もない景色」。星すら見えない暗闇に恐怖を覚えたといいます。まだ“宇宙は基本的には死の世界。生きていることは奇跡だと感じた”ともいわれています。

野口さんの言われる死の世界の宇宙、でも生のサインもあります。岡山大学などの研究チームは日本の探査機“はやぶさ2”が小惑星リュウグウから持ち帰った石や砂からアミノ酸が23種類見つかったと発表しました。生命活動に重要なたんぱく質を構成するアミノ酸も10種類近く含まれており、地球の生命の材料が隕石などで宇宙から到来したとの説を補強する成果だといいます。そして隕石には水も含まれていました。

Hayabusa samples point to high water content on Ryugu

The Yomiuri Shimbun

Samples from the Ryugu asteroid that were collected by the Hayabusa2 space probe contain water, according to a paper by researchers from Hokkaido University, the Japan Aerospace Exploration Agency and other institutions that was published in the academic journal Science.
(The Japan News)

私達がこうして生きている命って奇跡ですね。生まれたことを奇跡と喜びましょう。
ウルトラマンシリーズのウルトラセブン「はるかな星がふるさとだ」です。宇宙にはウルトラセブンもウルトラマンもいる、命に溢れているのです。
ウルトラマンからです。
科学捜索隊のハヤタ隊員は小型ビートルで青い球体と赤い球体を追跡するが、赤い球体と衝突したうえに墜落死してしまう。赤い球体の正体はウルトラマンだった。M78星雲人の彼は、宇宙の墓場への護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追って地球までやってきた。そして自分の不注意でハヤタを死なせたことに対する罪の意識からウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて地球の平和を守るために戦うことを決意。こうしてウルトラマンとハヤタは一心同体となった。

今回、シン・ウルトラマンが登場しました。米津玄師の「M八七」です。私にとっては超最新の曲で現在ヒットチャート上昇中です。