最近若い人たちの血液検査で思うこと、まず中性脂肪が高い人、“え、油っこい物そんなに摂っていないのに” そしてγ-GTP、以前はアルコール摂取過多による脂肪肝のマーカーでした。“え、アルコール飲んでないんですけど” 中性脂肪、γ-GTPは肥満の人に高い傾向はあります。こってりしたものも食べず、アルコールも飲まず、なぜ数値が上がるのでしょう。答えはずばり糖質中毒です。今月号の文藝春秋からです。

“糖質中毒”から脱出する方法、糖尿病専門医の牧田善二先生の記事を参考にさせていただきます。さて、糖質とは砂糖菓子などの甘い物だけでなく、米やパン、麺類などの炭水化物も糖質です。体の中に脂肪が異常に蓄積されると肥満になります。

この時の脂肪は健康診断の項目でいうと中性脂肪と示されているものです。このため多くの人が考えるのが“脂質をたくさん食べれば太る”なのです。でも、これは間違いで、ステーキ200グラムよりおにぎり1個、パン1枚の方が太るのです。

炭水化物を食べると、消化の過程で1個1個のブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は小腸から吸収され血液に送られ、血液中にあふれたブドウ糖をインスリンという膵臓から分泌されるホルモンがまずはグリコーゲンにかえて、肝臓や筋肉に貯蔵します。

しかし、グリコーゲンとして貯蔵できる量は限られていて、余ったブドウ糖は脂肪細胞に蓄積されます。しかも糖質はほぼ100%ブドウ糖となり、無駄なく吸収されます。だから炭水化物をたくさん食べれば体がどんどん太っていきます。その一方で、脂質を食べても太ることはありません。悪いことに糖質は摂れば摂るほど、もっともっととなり、血糖値が上がるとドーパミンという幸せホルモンが脳内で分泌されるのです。

だから体でこんなことが起こります。糖質を摂る→血糖値が上がり、ドーパミンの働きで幸せな気分になる→血糖値に比例してインスリンが分泌される→血糖値が下がる→下がりすぎると脳からの指令でアドレナリンが出る→強い空腹感 イライラなど不快症状→糖質が無性に欲しくなる→糖質を摂る→ドーパミンの働きで幸せな気分になる

そのくり返しで中毒はずーっと続くのです。これでわかりますね。脂肪肝にはアルコールを飲まなくても、糖質摂りすぎの非アルコール性脂肪性肝炎というものがあることが。

さて中毒をいかに克服するか?
まず“マゴハヤサシイ” 豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いもを摂ること、この中でいもは炭水化物であまり摂りすぎない方がいいでしょう。次に食べ物順ダイエット、先に食物繊維たっぷりの野菜や消化に時間のかかるたんぱく質を食べておくと、ブドウ糖の吸収はゆっくりとなり、急激に血糖値はアップしません。そして運動です。

私もなんの体の変化か、今まで食べたこともないスナック菓子、おかきに手を出すようになりました。疲れてくると炭水化物を欲するのかな?
でも最近通い出したホットヨガ、自分の体に負荷をかけ、大いに汗をかく、失われた水分を補うべく水素水を多量に飲む、その結果数年前のズボンがブカブカで、衣料代がかさんでいます。いいことなのか?悪いことなのか?

さて、私も毎日かかさず飲んでいるお酒にもアルコール中毒というのがあります。私の場合日中仕事をしているので、昼間から飲むことはなく、中毒にならずに済んでいます。
コロナ禍で食べ過ぎ、飲み過ぎに対してはある程度強い意志が必要ですね。

The higher blood glucose level is getting, the more happiness hormone is coming out. This might lead a person to get addicted to carbohydrates.