コロナが収まりつつある中、徐々に海外に旅行する人が増えてきています。そしてハワイにも。私たちにとってもあのワイキキビーチがなつかしい。

 

でもこんな話もあります。
ハワイのフードコートで食事をした人、焼きそばとラーメンを頼んだだけで約4000円、そしてカップヌードルは今や600円、レンタカー代、車の保険、パーキング料金もびっくりするほど高い。そしてどこをみても日本人対応の人は見当たらない。コロナ以前とは状況が一変しているようです。
先日言いましたように、アメリカでは原油高、さらに需要に供給が追いつかないのでインフレが加速しています。そして急速に進む円安で、日本人旅行者にとってはハワイ旅行が高嶺の花になりつつあります。

さて円安についてです。アメリカと日本の金融政策の差が大きな原因とされています。でもそれだけでしょうか?
ビックマック指数というのがあります。マクドナルドのビックマックは世界中でほぼ同一品質のものが販売されています。それゆえにビックマックの価格は販売している国の総合的な通貨の購買力を比較するのにふさわしいと考えられているのです。世界57カ国中、ビックマック指数が最も高いのはスイスで、1個の価格が6.98ドル、続いてアメリカ、スウェーデンと続きます。アジアではシンガポール15位、中国26位、韓国27位、日本はというと1ドル126円で計算するとなんと40位です。

以前は一時的円安はあったものの有事になると安全資産とされる円が買われていた。でも、もはやこれも過去のもの。ある人が言われています。円安が続くのは日本の金利差によると言われてきた。でも現実には日本経済の弱体化を表しているかもしれないと。

“What sometimes appears to be a short-term move can in fact signal a deeper, more essential trend,” said Taku Ito, chief fund manager at Nissay Asset Management Corp. “People have been saying that the yen is falling because of interest rate differentials, but it may actually reflect a weakening of the Japanese economy.”
(The Japan News)

少子高齢化、そして物を造らなくなったこの国。再浮上する手立てはあるのでしょうか?
昭和初期にハワイに行くには、船旅は非常に高額で、一般庶民にはほとんど縁のない憧れのハワイ航路でした。
そして今、またしてもハワイが遠い憧れの地になっていくのでしょうか?