ついに値上げラッシュが始まりました。いつまで経ってもデフレから脱却できずにいた日本、アベノミクスの当初、日銀が2%のインフレ目標を掲げていましたが実現されず、今回意外な形でインフレが始まろうとしています。


ほとんどの国である商品が36年間値上げなしで今に至るなんてありえないのです。ある商品とは?
今回10%値上げされ、トップニュースの一つになったローソンのからあげクンなのです。大きな要因はウクライナ情勢、そして急速な円安です。ウクライナの先行は見通せない。エネルギー不足、食料不足、さらには第三次世界大戦も懸念されています。

What a 10% price hike for fried chicken says about inflation in Japan.(The Japan News)

 

そして円安は?多くの生活物資を輸入に頼っている日本にとって今の円安は悪い円安です。そして今後も終わる見込みはありません。
背景にあるのは日米の金融政策の違いです。

米国ではコロナ禍で停滞した経済活動が再開する一方、需要の伸びに製品やサービスが追いつかない、供給制約などにより物価が上昇、インフレ状態となり、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めの動きを加速、従来の想定よりも速いペースで政策金利の引き上げや資産縮小などを進めています。
一方、日本では賃上げを伴う安定的な物価上昇は依然として見込めない。日銀は大規模な金融緩和を継続、低金利を維持するという方針です(他の先進国と比較して賃金が30年間全然上がっていないのは日本だけです)。

この日米の金利差の拡大は如何ともし難い。だから円売りドル買いが続くのです。
もし悪いインフレで目標の2%に達したとしても、米国の8.5%、欧州の7.5%にはるか及ばないのです。円の独歩安になってしまいます。
この先エネルギー、食料は高騰し続け、私たちは苦しむことになるのでしょうか。

まさに唐草模様の風呂敷袋を背負ってテレビに出演していた芸人・コメディアンの東京ぼん太さんのセリフ「夢もチボーもないね」です。

今はこんな時代だけど
いつか笑って話せる時が来る、そうだったらうれしい、でもその可能性はだんだんなくなっていくような感じです。