私の得意科目は英語でした。子供の頃、エルヴィス・プレスリー、トム・ジョーンズ、ビートルズ等の歌を口ずさんでいたこともあり、発音がいいと言われたことはありました。

米国留学させて頂いたのも教授から「君は英語ができるから」というのが一つの理由でした。しかし、現実はそんなに甘いものではありません。

ニュースの英語はわかっても、普通にまわりで喋っている英語が全く聞き取れない。そして英語を話そうと思うとフリーズしてしまい、全く会話が続かないという状態がしばらく続きました。

さて、今回のNHK朝ドラは英語会話番組が題材です。
京都・岡山・大阪を舞台に、昭和から令和の3つの時代をラジオ英語講座と共に生きた祖母・母・娘の3世代のヒロインの一世紀に及ぶ家族の物語をハートフルコメディとして描かれたもので、作品名はNHKラジオ放送の語学番組「英語会話」の主題歌“Come, Come, Everybody”から取ったものです。

英会話講師のモデルは平川唯一氏です。平川氏の著「英語会話」の序には以下のように書かれています。

楽しい泉 ことばの森

春の野に自然ともえ出たつくしの坊やは早く大きくなりたいと、それを気にやんだためしを聞かない。池のすみで誕生したお玉じゃくしも早くしっぽが落ちる日を指おり数えて待つと言うのではない。
それなのにいきた英語を志す人が先ず考えることはどうしたら一番早く実力がつくのか、最上の勉強方法とはどんなものか、と言うことで、そんな人間に限って、いくら勉強してもなかなか思わしい進歩がみられないとなげく。
平凡な方法で、誰にでも出来る方法とは?「英語道楽」になることである。将棋のさせる赤ちゃんというのはまだ聞いたことがないが、日本語がまだろくに言えない赤ちゃんでさえCome Come の歌はじょうずに歌える。会話の始まりは口まねで始まるのです。そして楽しむことです。
私もこの年ではじめて中国語を楽しみながら口まねしていこうと思っています。

「Come Everybody」

Come come everybody, How do you do, and how are you?
Won’t you have some candy, One and two and three, four five?
Let’s all sing a happy song, sing trala la la la.