紅葉の美しい京都。平安神宮の北にくろ谷金戒光明寺というお寺があります。近くにある浄土宗の総本山知恩院ほど有名ではありませんが、知る人ぞ知る紫雲全山にたなびく堂々たる寺院です。1175年43歳の法然上人が比叡山の修行を終えてこの地で念仏した時、光明があたりを照らしたことから浄土宗最初の念仏道場を開いた場所です。本尊は阿弥陀如来で唱える言葉は南無阿弥陀仏、そしてその一番の願い(本願)とは、全ての人が救われることにあるとして阿弥陀如来の御名を唱えるという万人がなすことの出来る念仏で、皆浄土に行くことができると上人は教えられたのです。
大殿に入ると吉備観音、これは奈良時代の学者吉備真備が遣唐使として帰国の際、舟が遭難しそうになり南無観世音菩薩と唱えたところ、たちまちその難を逃れることができ、その時唐より持ち帰った木で行基菩薩に頼み、刻んでもらったのがこの観音様です。
そしてその奥には息を飲む美しい庭が。紫雲の庭です。法然上人の生涯と浄土宗の広がりを枯山水で表現したもので、紅葉も色鮮やかでした。
アメリカのロックバンド、ベンチャーズが作った曲で1970年の大阪万博を記念してのものでした。渚ゆう子さんがカバーして大ヒットしました。「京都の恋」です。カップルで光明寺を散策しながら・・・。素晴らしい愛が生まれるかもしれませんよ。
It should be very emotional that a pair of lovers wander around the ancient Kyoto in the midst of autumn colors.