私は旅をするのが好きで海外学会のついでに各国をまわっていました。永六輔さんの「遠くへ行きたい」を口ずさみながら。

本日、詩人で西神ご在住の西岡泉氏から西岡氏作詞で、神戸のアーティストが演奏されているCDをプレゼントして頂きました。タイトルは「ナスカの地上絵」です。

まず旅のプロローグとして、夕焼はいいわけをしないからで始まります。純粋な気持ちで旅に出かけようということなのでしょうか。西岡氏の詩は奥深く思索に富んでいます。これは西岡氏の行かれたところ、すなわち誰も行かれたことのないようなナスカの地上絵のようなところからの連想なのでしょう。

ナスカの地上絵とは古代ナスカ文明の遺産で、ペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた平坦な砂漠の地表面に砂利の色分けによって描かれた動植物の絵の総称です。

 

私も30年程前、ペルーのインカ帝国の遺跡であるマチュピチュまでは行きましたが、ナスカの地上絵に行くという発想は浮かびませんでした。CDを聴かせて頂き、不思議な旅をさせて頂きました。

イギリスはビートルズの生まれたリバプールにあるペニーレインという所、同名の「ペニーレイン」というヒット曲があります。ジョンレノンは1970年のインタビューで“銀行があった場所は路面電車の車庫になってて、みんなそこで待ってて、そばには査察官が立ってて、遠くには消防車が通って・・・。そんな子供時代の記憶を呼び戻したんだ。”と。

私もロンドンの南のリバプールに行きたかったですが、北のオックスフォードの学会に行くのに精一杯でした。