新しい岸田内閣が誕生しました。

その経済政策のキャッチコピーは新しい資本主義です。でもその中身は?新しくも何もないもののようです。成長を実現し、それを分配するというものなのです。それならば、前政権でもやろうとしていたけれどできなかったことなのです。

今日本では、一握りの富裕層と貧困層に二極化され、いわゆる普通に働けば当たり前の暮らしが出来る中間層が著しく減ってきています。これでは社会の安定は得られません。

今、中国では、ベルサイユ文学というのが流行っています。ベルサイユとはもちろんパリの有名なベルサイユ宮殿から来ています。世界5大宮殿の一つで外観は雄大で壮観、内部の陳列や装飾も芸術的魅力に富み、並外れて豪華、貴族、上流階級のイメージそのものです。

ベルサイユ文学のベルサイユ文体とは、上流社会の人々が遠回しに自慢する言い回しです。一見何気ないやり方で、優雅な暮らしをチラ見せし、それにより優越感や精神的満足感を得ているのです。

例えば“ベルサイユ風”にスリムで美しい自分をひけらかそうと思ったら、ストレートに“私ってなんて細いのかしら!”と言うのではなく、こう言うのです。“簡単に太れる人が羨ましい、最近は目一杯食べているのに今日量ってみたら45キロもないの、あー憂鬱。”嫌みったらしいですね。

“好羡慕那些轻松就能长胖的人啊,最近吃了好多东西,可今天还是不到45公斤,真是太郁闷了!”
(聴く中国語)

上流社会に嫌気のさした人がいます。このような人が増えれば、富の分配が進んでいくかもしれません。

夏木マリ 「絹の靴下」

間違いはあの時生まれた
私はがまんできない
上流の気どった生活
退屈すぎる毎日
もういや 絹の靴下は
私を駄目にする
ああ抱いて 獣(けもの)のように
裸の私に火をつけて