久しぶりに中国語です。今回は古代中国の大学者孔子の登場です。

孔子は道で二人の子供が言い争っているのに出くわしました。太陽が人間に一番近づくのは朝か、それとも昼か?一人が言いました。「太陽は顔を出したばかりの頃が一番大きく、昼になると小さくなる。だから朝が私たちに一番近く、昼には遠いということだ。」もう一人が言いました。「太陽は朝は暑くない。でも昼になるととても暑い。だから、昼に私たちから近く、朝に遠いということだ。」孔子は両方とももっともだと思い、その場で答えが出ませんでした。二人の子供は笑いながら孔子に言いました。「みんなよくもあなたが聡明な人だなんて言えたものですね。」

さてこの故事の意味するところは?知識に際限はなく、学問に終わりはない。同時に二人の子供には自分でものを考えて臆せず権威を疑う精神があること、そして孔子には自分の学識不足を認める勇気があることを称えてもいます。

さて孔子とは紀元前552年頃の春秋時代の中国の思想家・哲学者、儒教の始祖です。インドで生まれた仏教、中国で生まれた儒教、日本で生まれた神道、いずれも日本で共存する宗教です。儒教の教えは、五常と呼ばれる5つの基本的な徳目があります。すなわち、仁・義・礼・智・信です。孔子の名言の一つに「親が唯一願うもの、それは子供の健康なのです。」というものがあります。

さて、森進一さんの「おふくろさん」があります。作詞は川内康範さんです。森さんがイントロ前に「いつも心配かけてばかり、いけない息子の僕でした」とオリジナルにはないパートを足したため、川内さんは著作権の侵害を訴え、“もう森には歌ってもらいたくない”と反発した騒動がありました。森さんは母に対しての本当の思いを吐露したのでしょうけど・・・。

さてこの歌でおふくろさんが息子に願ったことは?世の中の傘になれということでした。

这个故事意在说明,知识无穷、学无止境,同时也赞扬了两个孩子能够独立思考、大胆质疑权威的精神和孔子敢于承认自己学识不足的勇气。
(聴く中国語)