2021年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏、真鍋先生は米国籍を持っておられます。受賞後の会見で「日本に戻りたくない理由の1つは、周囲に同調して生きる能力がないからです。」と発言されました。さらに、日本では周囲との同調が求められるのに対し、米国では周りを気にせずやりたいことができるからと。

私自身も思い当たることがあります。米国留学し、漠然としたテーマ、すなわち心臓手術及び心臓移植時の心筋保護の研究というのは与えられましたが、詳細については個人に任されました。私はSOD等の抗酸化物質を使うことを選択し、計画書を作成し教授に提出しました。もし私にもっと突出したアイデアが生まれていたら、それを自由に研究できる雰囲気にありました。残念ながらアイデアはなかった…。

時は19世紀末、すでに陸には蒸気機関車や車が走り、海や川では蒸気船が幅を利かせ、そして最初の有人飛行をしたモンゴルフィエ兄弟にはじまる熱気球から派生した飛行船が存在しました。そこに立ち上がったのはアメリカ合衆国出身のライト兄弟でした。

自転車屋をしながら兄弟で研究を続け、1903年に世界初の友人動力飛行に成功したのです。当時多くのアメリカの科学者は、機械が飛ぶことは科学的に不可能という旨の記事やコメントを発表していました。でも、ライト兄弟に“おい君たち、なぜもう少し実用的なことに取り組まないんだ。君たちは頭のいい2人だ。絶対にその頭脳をもう少し実用的なことに使うことができるはずだ。”と諭す人がいたら今の世界はないのです。

“You could use your brains to do something a little more practical.”(CNN)

日本のように全校生徒全員が参加して同じことをする、修学旅行という形態はアメリカにはないようです。修学旅行があるから同調圧力が生まれるのか、同調できるから修学旅行が可能なのか?

高校三年生等 学園ソングを流行らせた舟木一夫さんの「修学旅行」です。

二度とかえらぬ 思い出のせて
クラス友達 肩よせあえば
ベルが鳴る鳴る プラットホーム
ラララ……                            
汽車はゆく 汽車はゆく
はるばると はるばると
若いぼくらの 修学旅行