私が兵庫県の公立病院に勤務している時、当時の助教授の上司からCallがありました。

“中村!教授が大学に戻ってこいと言っている”と。私にとって大嫌いな空間が大学病院でした。だから申し訳ないけれど“考えさせて頂きたい”と答えてからはCallから逃げ回っていました。

私が毎日通勤の時、車で聞いているラジオに「おはようパーソナリティ道上洋三です」があります。道上さん、脳梗塞を患われたみたいで早い御回復をお祈り申し上げます。

本日は代役の方が大阪大学の教授でいらっしゃる仲野徹先生とインタビューされていました。先生は生命科学者で“いろんな細胞はどうやってできてくるのだろうか”について研究されています。御高名な先生のお話は、私自身が歩んできたことと照らし合わせてすごく引き込まれる貴重なものでした。

大学の教育はもちろんですが、めばえ適塾で小学5年生から中学3年生の生徒に科学の面白さを教えておられます。そこで気づかれていることは、小学4年生からずっと塾に通って勉強に疲れ、大学入学が頂点、それからグライダーのように落ちていく学生が多いと。私の場合はそれはなかった。中高一貫校の武蔵学園でしたので高校入試がなく、遊びほうけていました。そして同級生の多くが東京の大学に行く中、“そして神戸”という歌に感銘を受けて神戸に行くことを決意したのです。

こうして今、開業させて頂いて思うこと、山崎豊子さんの力作の「白い巨塔」で描かれているお金がばんばん飛ぶ教授選、私には無理な話でした。もしかして、仲野先生がいわれる「面白い巨塔」だったら大学に残ったかもしれません。おたまじゃくし・カエル・クワガタと自然の中で遊んだ幼い頃、生物学をもっと学んでいたら医学の見る目が違っていたかもしれません。仲野先生は言われています。大学入試では生物学より物理学の方が点数が取りやすいからみんな物理学を選択するのだと。

先生の今回の著書「笑う門には病なし」 皆さん、大笑いして病を吹き飛ばしましょう。

To guffaw is one of the most helpful ways to promote our health.

和田アキ子さんの歌に「笑って許して」があります。和田さんが歌うと無理やり笑わさせられる感がありますけどね。