今のmRNAワクチン、効果は確かにある。優れたワクチンであることには間違いありません。でも私たちを惑わす様々な横文字が登場します。ブレイクスルー感染とは2回目のワクチン接種を完了しているにもかかわらず新型コロナを発症した人、ブースター接種とは2回接種しても3~4か月で抗体が減少する、だから追加でワクチンを接種することで免疫機能を高めるということ。だから3回目のワクチンを接種するという国も出てきました。

ここでも富裕層が得をする。まだまだ一般の国民がワクチン未接種のままなのに、ブースター接種を受ける。例えば、インドネシア・タイ・フィリピンの国々ではワクチンそのものが圧倒的に不足しているのです。タイでは病院で妊婦や医療従事者に割り当てられていたワクチンを病院長や医師がその家族に接種したということで問題になっています。一部の人がブースター接種を受けるということは、ワクチンを待つ一般の国民に届かない、すなわち国として蔓延防止に1番必要な集団免疫を獲得するプロセスが遅れるのです。さらにインドネシア・フィリピンでは、国民に中国製のワクチンを接種してきました。このワクチンがmRNAワクチンと比べると効果が薄いということがわかり、ブースター接種を求める人が急増しているのです。

ここでもう一度考えましょう。自分のためだけであればブースター接種がいい、でも社会全体としてはワクチンが広く行き渡って集団免疫を得る、そして変異株を蔓延させない方が結局は世のためにいいのかもしれません。

Vaccine inequity deepens as some vie for extra shots. 
(The Japan Times)                                                                                                   

人間って弱いものなのです。トラブル(新型コロナ)が起こったら何かにすがりたい。もしかしたらそれがワクチン?NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の主題歌でお馴染みのMr.Childrenの「ヒカリノアトリエ」です。雨が上がった空にも何かトラブルが残っている。そんな時人々は自分ではない何かにすがりつきたくなるのです。そして自分の苦境を救ってほしいと思っています。例えば世の中に神様がいて、不幸な自分を救ってくれるんだ。でもそんなに上手くいくはずがない、幸せという七色の虹はそんなに簡単にやってくるはずはないんだ。

さて、サビでは空に架かる幸せという虹を探して前を向いて歩き続けように私たちを励ましてくれています。

ヒカリノアトリエ

「雨上がりの空に七色の虹が架かる」って
そんなに単純じゃない
この夢想家でも それくらい理解ってる

大量の防腐剤 心の中に忍ばせる
晴れた時ばっかじゃない
湿った日が続いても腐らぬように

たとえば100万回のうち たった一度ある奇跡
下を向いてばかりいたら 見逃してしまうだろう

さあ 空に架かる虹を今日も信じ
歩き続けよう 優しすぎる嘘で涙を拭いたら
虹はもうそこにある