琉球温熱療法・シュガーケイ素と、沖縄の方と親しくなればなるほど沖縄のことが知りたい。勉強するにつれ、過去の悲惨な出来事に突き当たるのです。
さて今、私の居住する兵庫県、そして大阪府はコロナ禍の真っただ中。今日も私の患者さんからcallがありました。発熱・悪寒・嘔吐あり、でも全く病院が見つかりません。そしてコロナ病床のない病院の医師が言います。PCRの陽性率が異常に多い。でも搬送病院がない、酸素飽和度85%以下の超重症者でないと受け入れてくれない。(普通90%以下で酸素吸入が必要となります)まさかと思うほどの医療崩壊が現実になっています。
なんで?一つにはやっぱりオリンピック、決行するのか・中止・延期の判断を先延ばしにして結果的に医療、国民の命が犠牲になってきています。
話は変わります。もう何年も前、沖縄へ行った私は“ひまわり平和祈念資料館”を訪れました。そこで多くの住民の方々が沖縄の地上戦で犠牲になられたことを知りました。そして自然洞窟の中での集団自決のことも…。その資料館から一歩外に出ると、ウージ(さとうきび)が静かに風に揺れている。平和への希求を強く心に刻んだ瞬間でした。そうなんです。本土決戦を先延ばしにした結果、多くの方が悲惨すぎる体験をされたのです。
1993年THE BOOMの「島唄」が大ヒット。私はあまり深く考えることなく口ずさんでいました。その意味は?

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐がきた
1945年春 でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
でいごの花が咲きほこる初夏になっても、米軍の沖縄攻撃は続いている

ウージの下で千代にさよなら
サトウキビ畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった

島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の涙
島唄よ 風に乗せて沖縄の悲しみを本土に届けてほしい

さて、戻ります。変異株が猛威を振るう日本。そしてすでにワクチン接種等で後進国です。外交や国際情報を専門に扱う米誌「フォーリン・アフェアーズ」4月号に掲載されたコロナ感染に関する論文、“変異株とグローバルな集団免疫‐終わらないパンデミック”その内容は?
“高所得国はいずれ集団免疫に近づいていく可能性がある。(略)しかし不十分な接種しか実施されていない国で発生するかもしれない変異株のリスクに高所得国もさらされるおそれがある”
日本は島国だなんてのんきなことを言わずに、国際社会の一員としてこの指摘を重く受け止め、すみやかに対策を進めていかねばなりません。そして私たち一人一人の行動が、全世界のパンデミックに影響していくということも考えていきましょう。
ものすごく古いですけど、1500年後半のイングランドの詩人ジョン・ダンの詩にあります。
No man is an island, entire of itself : every man is a piece of the continent, a part of the main
誰も孤島ではない だれも自分一人で完全ということはない
人はみな大陸のひとかけらであり 本土の一部分

だから、全世界の人たちに日本はこうしてパンデミックを抑えたよと風に乗せて届けていきたいのです。

If the bell continues to toll, it will be tolling for us all.
もし鐘が鳴り続けるのならば世界中の人々のために鳴るのでしょう