イソップ物語で皆さんご存じかと思います。山をおりる競争をして、余裕のウサギは居眠りを始めた。そしてウサギが目を覚ました時見たものは山のふもとで大喜びをするカメの姿でした。
さて今回の変異株、どうも今までと違う。感染の速度、重症化の率等においてです。これに対するワクチンの普及はウサギとカメどころではない。カメさんの一発逆転を期待したいところですが、ウイルスは居眠りをする気配すらみせない。もしかしてこんなことは考えたくないけれども、みんなが罹って抗体を持つ方が早いのかもしれません。
されどワクチン、急いでほしい。でも開始早々大混乱の様相です。
東京八王子市では、65歳以上の高齢者向けコロナワクチンの接種の予約受付が5日午前9時から始まりました。ところが予約が殺到し、わずか20分で4月の接種分の受付が締め切られました。対象の高齢者は16万人で、今回はたった1950人分とのことです。予約だけでこの体たらく、先が思いやられます。
国はもっと正確な情報を発信し続けなければなりません。英国型・南アフリカ型変異株が広がっている。では、ワクチンの効果は?タイム誌が報じています。多くの人がワクチンを接種したイスラエル、スコットランドの調査では、ワクチンはいい仕事をしている。重症化を防いでいるといいます。それでもワクチンメーカーは常に警戒しています。ウイルスはたえず変異し続けているのです。ワクチンは原則2回接種です。例えば、追加の3回目の接種がもしかしたらウイルスが大変異しても有効かもしれない、それを模索しているのが現状です。ビルゲイツ氏が言います。私のように幸運にも2回目のワクチン接種を終えた人たちですら変異ウイルスに合わせた追加の接種を受けることになるかもしれませんと。
さあ、ワクチンの供給が増えてきた!次の問題は?
ワクチンを円滑に届けるための物流です。そして、最後に立ちはだかるのは?
半数近い患者さんが言います。“先生、私ワクチン受けたくない、怖いです。”要は皆さんがワクチン接種には副作用がほとんどなく、周りの人々を守ることができるということに気づき、接種に前向きになって頂けるかどうかということなのです。
The true limiting factor may be the demand-how many people are open-minded as they see that there’s very little in the way of side effects and that you’re protecting your fellow citizens.
Bill Gates English Express