宵待草は詩人・画家の竹久夢二作詞の歌曲です。
50年足らずの短い生涯にわたり恋多き竹久ではあったが、実ることなく終わったひと夏恋によってこの詩は作られた。
待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬさうな
今、国民はこのような心境であるものを待っています。そうコロナワクチンです。海外で接種が進むワクチン、日本は3月19日時点で1回接種が約55万人で全人口の0.5%程度なのです。連日のようにほぼ全ての人から御質問を受けます。先生のところでされますか?いつから?どこで?私は接種しても大丈夫ですか?
兵庫県では供給分のワクチンの分配をどうするのか?未だに県と市町村で調整中とのことです。政府の予定では4月12日から高齢者の接種を開始、6月中に高齢者3600万人分が自治体への配達を完了する見通しとの事です。(接種ではなく配送です)ならば一般の方への接種はそれ以降となりとてつもなく時間がかかりそう。
私たちは、いつから開始するのではなくもっと知りたいのはいつになったら必要な方全員の接種が完了するのかということなのです。
シェイクスピアの戯曲じゃないけれど終わりよければすべてよし All’s well that ends wellなのです。
行政的な手続きもさることながら、接種する側にとり大きな悩みの種が立ちはだかります。例えば基礎疾患の欄に糖尿病とある2人がいるとします。どちらを優先すべきか?どちらがコントロール不良なのか、それは診療録をもつ主治医にしか分からないのです。
そして癌患者より喘息患者のほうが先?どうやって決めるのでしょう。
How will officials decide if someone with asthma gets a vaccine before a cancer patient?
(Time)