細川たかしさんの歌です。
ここから始まります。“生ビールがあるじゃないか 生ビールがあるじゃないか”そして続きます。“ぐっとぐっと行こうよ 中村くんよォ”それにいくらでも答えるのが中村くんなのです。
ここからは、私を反面教師にして聞いて下さいね。40年以上、1日も欠かさずビール3L程飲み続けた私。心臓手術の日の朝、今日の手術は10時間くらいかかるかな?そうすると、水分を控える、緊張して食欲もなく野菜ジュースを飲むくらい。私の勤務していた病院は大病院と違い、2,3人の外科医で手術を行う。だから、途中で誰かに代わってもらう訳にはいかなかったのです。そして、手術が無事に終わる。ほっとした安堵感。すると、空腹感よりも喉の渇きの方が強いのです。そうです、生ビールがあるじゃないか。一気に飲み干します。空腹感も消える、だから何も食べなくてよくなるのです。それを繰り返してきたのが私の食生活です。こんなので大丈夫?でも元気だからいいか、なんて思いながら。
ある日、一冊の雑誌を手にします。2013年5月の文芸春秋です。“痛風はビールで治せ”田代眞一先生の記事でした。風が当たるだけで痛いといわれる痛風、これはプリン体から発生する尿酸の仕業なのです。いつの間にか世間ではビールが悪いとされる。でも、たらこ等の魚卵に比べて、ビールはプリン体ゼロに等しいのです。そして、痛風に悩まされていた田代先生はビールの利尿作用に賭けたのです。自ら1日3Lのビールを飲んで、余分な尿酸を尿から排出する。その結果、わずか4日で尿酸値が正常に戻ったと言われています。先生は30代から30年以上、3Lのビールを1日も欠かさず飲み続けられたと言います。私と一緒ですね。もちろん、最後に付け加えられています。ビールを飲み過ぎることによるアルコールの害には注意をと。
さて、ビールといえばドイツです。私がドイツに行った時、ドイツの人々は昼間からビールを飲み、楽しそうに社交していました。昔からドイツ人は、1年中ビールを生産できるようにするために必死でした。ビールは暑い季節は作れない。だから、おいしいビールを1年中発酵させて作ろうとすると、やはり高性能の冷凍機が必要だったのです。19世紀半ば、カールリンデによる冷凍技術が、1年を通じてビールの生産を可能にしたのです。なにかビールに対するドイツ人の執念のようなものを感じます。
Erfindung eirer leistungsfähigen kühlanlage ermöglichte eine ganzjährige Bierproducktion und wurde allen Brauern ein Evangelium. (まいにちドイツ語)
みなさん、アルコールの量はほどほどにして健康に生活していきましょう。