循環器を専門とする医師として、すべての病は血の巡りで治せるという感覚があります。琉球温熱療法で血の巡りを良くする、でもそれでは足りないというのが屋比久先生のお考えです。しかも、細胞レベルまで深く掘り下げて、分子栄養学の必要性を提唱されています。栄養をくまなく全身に巡らさなければならない。健康は食べる物で決まる。“You are what you eat”
2004年には、タイム誌で“100歳まで健康に長生きしたければ、沖縄のライフスタイルに学べ”と特集をしていました。でもそこからの凋落がすごかった。2017年の平均寿命ランキングでは、男性が36位、女性が7位にまで下降しました。琉球大学では、沖縄クライシスと呼び、実態解明に取り組んでこられました。その原因は?食習慣の大きな変化です。沖縄の食事は、豚肉・魚・野菜・豆腐・海藻などをバランス良く食べ、カロリーは高くなく、しかし栄養がありました。そして、日常的に食物繊維の豊富な煮芋を食べ、白米は常食としない。(白米は胚芽・ヌカを取り去り、ビタミン・ミネラルが殆ど残っていません。)
ところが、今の若い世代はAランチに象徴される油っこい料理、とんかつ・鶏のから揚げ・ハンバーグ等 そして、野菜は殆どありません。これでわかりますよね。食生活がいかに大切かが。
栄養に関しては相反する説があり、私たちは今も模索しています。油っこい肉は良くないのか、100歳を超える元気な方に聞きます。“どうしてそんなにお元気なのですか?何を食べておられますか?”意外な答えが返ってきます。“焼肉・ステーキが好きです。魚は殆ど食べません。”だから、世代を問わず肉を食べる方が元気になれるという話が出ています。でも、高齢者の方は非常に特殊な時代を生きてこられたという事実があります。すなわち、戦時中の粗食の時代です。だから、それに耐えたご褒美なのでしょうか?肉をたらふく食べて下さいという感じなのかもしれません。
そして沖縄では、公共の交通機関がなく1世帯3台の車を所有しているといいます。だから、運動不足も深刻です。食生活・運動がどれだけ大切か?だから沖縄では、屋比久先生をはじめとして、長寿社会復活を目指して多くの方が頑張っておられます。
そして、次回はシュガーケイ素です。
Okinawa had been on the top list of longevity, until around 2004, when Time reported healthy life style of Okinawa. However, due to drastic changes of dietary habits, its honor has been jeopardized.