小椋桂さんの作詞・作曲で布施明さんの歌う「シクラメンのかほり」は大ヒットし、1975年に日本レコード大賞を受賞しました。

シンガーソングライターの小椋桂さんが、第一勧業銀行赤坂支店に勤めていた際、取引先の会社で休憩していた時に見た、自身には馴染みのない花であったシクラメンをヒントに思い浮かんだものだそうです。歌詞に“季節が知らん顔して過ぎてゆきました”とあります。

さて、最近の季節は?“どうだ!”とばかりに居座ってなかなか知らん顔して過ぎて行ってくれません。

この夏の高気圧は気象庁が梅雨明け宣言の時期を誤るほど早くから猛威をふるいました。そして今回の台風14号の直撃前まで。台風の前後、咳が止まらない・めまいがする・頭痛がする等不定愁訴の方が非常に増えていました。非常に大きな台風で一時910hPaにまで低下しました。標準的な地上の気圧は1013hPa(一気圧)ですから、気圧の変動が著しい。これが体の変調をきたすのです。一般に気象病と言われています。私達の体は、常に大気の圧力、すなわち気圧を受けているのです。このため、体内では気圧に負けないよう外部に向かって様々な部位で圧力が発生しているのです。

しかし急激に気圧が低下すると、体にかかる圧力も低下するため、体内で生じている圧力の方が高い状態になります。その結果、頭痛・めまい・動悸など様々な症状から引き起こされるのです。そして低気圧は気温の変化も。皆さんあたたかくしてお過ごし下さいね。
さて、これから色とりどりの美しい日本の秋がみられるのでしょうか?

百人一首に左京大夫顕輔作の句があります。

秋風にたなびく雲の絶え間より もれ出づる月の 影のささやけ

訳:秋風に吹かれてたなびいている雲の切れ間から、こぼれ出る月の光はなんと澄み切った美しさだろう

Erratic climate causes various bad influences
to our health both mentally and physically.

そしてトワエモアの「誰もいない海」、このように静かに季節がうつろいでほしいものです。