第26回参議院選挙は自民・公明の与党が改選過半数の議席を獲得し、大勝しました。
新型コロナウイルスが世界中を翻弄し、ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序を揺るがす。安部元首相の事件も社会を震撼させた。未曾有の事態に有権者は政治の安定を期待したとも見られています。ただ、選挙後も黒田総裁が“必要があれば躊躇無く追加的な金融緩和措置を講じる”と改めて強調したのです。その直後から円安が加速し、1ドル137円台に突入しました。
さて、昨年10月に発足した岸田政権は、看板政策に「新しい資本主義」を掲げ、分配を重視し、格差是正に取り組むと強調してきた。でもこれまでに十分な成果は見えてこない。持続的な成長や賃上げもの気配もない。そして円安・物価高・エネルギー不足・課題は山積です。
私には何もしない方が支持率が下がらないと総理が考えておられるとしか思えないのです。今回の選挙、全くと言っていいほどドラマがありませんでした。
However, the administration can hardly be said to have achieved sufficient results so far. No paths for sustainable growth and wage increases have been presented. It is vital that serious efforts be made henceforth to resolve a variety of issues, including measures to deal with the high prices of goods and secure stable energy supplies
(The Japan News)
キャスター池上彰氏がテレビ東京系特番「池上彰の参院選ライブ」に生出演、今年で12年目のこの番組は、毎回“家族で楽しめる”ことを大きなテーマとしており、池上氏の忖度なしの政治家へのインタビューや、ユーモア溢れる切り口で描く、候補者プロフィールなどが人気となっていました。
でも今回は番組終盤に行われた視聴者アンケートで、切れ味について“鋭くなかった”という意志が半数以上の56%に及んだといいます。鋭さを見せるに足りない選挙だったということなのでしょう。
サプライズが唯一あったとしたら、NHK党から比例代表で当選した暴露系YouTuber“ガーシー”として知らせる東谷義和氏が当選したことです。今後政界の裏話が暴露されたりとかがあるのでしょうか?だとしたら真夏の嵐かもしれません。そういえば昨日、AM3:00頃どしゃぶりの雷雨がありました。