私が2年前から始めたヨガは、体全体をくまなく使い、全身の筋力を強化する理にかなった運動と思います。賢者達が自ら瞑想による悟りを経て、体得した神聖な生命科学と考えられ、約5000年前インドの地で発祥しました。紀元前3000年頃にインダス川流域で、ヨガのポーズをとっている人々の姿が石の表面に彫刻されたものが見つかっており、それがヨガが存在していた歴史的最古の証拠です。
2400年前、ブッダがヨガのポーズ、パドマーサナ(蓮華座)を行っている彫刻も見つかっているのです。これまでは暑くて、清潔でないイメージしかなかったインドなのですが、世の中が安定したら一度行ってみたいと強く思うようになりました。
今、東京です。6月下旬から続く猛暑日がついに連続8日となり(7月2日)、最長記録となりました。東京の文京区でインド料理店スーラジを営む男性、来日して14年目だそうです。インドのムンバイご出身ですが、2022年の最高気温は今のところ3月に記録した39.4度、ただ東京の今の暑さはそれ以上に感じるといいます。
日本の暑さはインドとどう違う?“べたべたね。インドはあんまりべたべたはない。東京はろうそくが溶けていくよう。”と話されています。
今年はラニーニャ現象、そして太平洋高気圧、チベット高気圧のダブル高気圧で熱いと気象予報士の方は解説されていますが、もっと根底にあるのは地球規模で発生している気候変動でしょう。
さて、中国で16世紀の明の時代に大成した白話小説に「西遊記」があります。唐僧・三蔵法師が白馬玉龍に乗って、孫悟空・猪八戒等を供に従え、幾多の苦難を乗り越え、天竺へ取経を目指す物語です。
その旅程で一行は、古代インド地域にあった王国ガンダーラを通ります。1978年日本テレビ系ドラマ「西遊記」が放映され、堺正章さんが孫悟空を演じました。そのエンディングテーマとして使われたのが音楽グループ「ゴダイゴ」の代表曲ガンダーラでした。ガンダーラはこの曲の中ではインドにあった理想郷を意味するといいます。
東洋の神秘的な世界への憧れがこの作品に込められているのです。