ヴォルガ川はロシア連邦の西部を流れるヨーロッパ最長の河でロシア主要部を水系に含む“ロシアの母なる川”です。自然資源豊かなロシアに水を届ける川、おそらく今泣いていることでしょう。ロシアの大量虐殺という暴挙に対して。
ウクライナのゼレンスキー大統領は5日の国連安全保障理事会でオンラインで演説、“ロシア軍は我々の国に奉仕した人々を探し出し、意図的に殺している”“安保理が保障しなければならない安全保障はどこにあるのか?安保理はあっても平和はどこにあるのか?”
ロシアが常任理事国であっては安全保障理事会は機能していないのも同然です。米紙ニューヨークタイムズでは、多数の民間人の殺害はロシア軍撤退前の同軍管理下でおきたと断定的に報じています。ロシア国防省はでっち上げだと主張していますが、証拠は続々と出てきています。
日刊ゲンダイは報じています。この虐殺で世界は大きく変わる、戦争犯罪を認めないロシアVS国際社会の対立激化は避けられない。政治的にも経済的にも追い詰められていく独裁者と核大国の行方、そして世界経済の未曾有の混乱、そして破れかぶれで核使用の可能性も。
なぜこんなプーチンを誰も裁けないのか?国際社会ではプーチンを戦争犯罪人として裁く声が強まっています。しかし、未だに経済制裁しかできていない。
国際刑事裁判所(IOC)は123の国と地域が加盟しています。ロシアはIOCの加盟国ではないので、プーチンがロシア国内にとどまる限り、国際司法の場に引きずり出すのはほぼ不可能との見方もあるのです。
Bucha killings spur Biden call for war crimes trial
WASHINGTON (AP)―U.S. Pres ident Joe Biden on Monday called for Vladimir Putin to be tried for war crimes and said he’ll seek more sanctions against Russia after what he described as “outrageous” atrocities around Kyiv.
(The Japan News)
ならばプーチンを裁けるのは、ロシア国民しかいないのでしょうか。国民がプーチンにノーをつきつけることしかない。さもなければ、この世界に光明がさすことはないのです。
さて1600年代 ロシアに強力な指導者がいました。その名をステンカ・ラージン、ステパン・ラージンとも言います。ロシアの農民戦争の指導者でした。
富裕のドン・コサックの出者で、ロシア政府の農奴制強化に反発し、上層コサックを離れて下層コサック、逃亡農民を招集し、彼らを率いてヴォルガ川沿岸を制圧した。最後政府軍に敗れはしましたが、ロシアの英雄としてロシア民謡により今でも伝えられています。
ステンカラージンのような人間の出現が今のロシアに必要なのでしょう。内部より変わってもらうしかないのです。