本年3月13日 中国国内で1938例のコロナ感染者が報告された。このうち131例が海外から持ち込まれたものでした。
世界各国がウィズコロナへと舵を切り替え、1日何万人と感染者が確認されている中、上の数字は羨ましいほどの少なさなのです。それでもゼロコロナ対策を目指す中国にとっては、国内にウイルスが持ち込まれることは許せないのです。そして国外から入ってきたウイルスで1番多いのは香港からでした。
香港と隣接する広東州に入ってくる。香港は中国政府に対するデモが弾圧されて以来、中国政府に対する不満・不信が渦巻き、コロナ対策はシステム崩壊し、ワクチンの接種率は低く、位置情報アプリも普及せず、さらに世代の異なる複数家族が同居するような人口密集社会であるため、感染が爆発したのです。
そして今回は中国の商業・金融・士業・交通などの中心地上海です。経済に大打撃を与えるのを覚悟の上で、ゼロコロナを推し進める姿勢、本気度がうかがえます。人口2600万人全員の検査をするために、そして軍隊・医師を全国各地から派遣する。そして完全なロックダウンです。感染した子供は親から離して隔離される。
China sends military, doctors to Shanghai to test 26 million for COVID-19
(The Japan News)
中国政府の考えは次のようです。
ウイルスにチャンスを与えれば与えるほど、ウイルスは自分の存在する道を見つけてくる。
The more opportunities the virus has, sooner or later it will find a way.
(TIME誌)
昭和26年のヒット曲、私はバーブ佐竹さんのカバーで知っています。「上海帰りのリル」です。
上海で相思相愛で暮らした2人、その後別れて2人とも日本に。男性は“どこにいるのかリル”と強い未練でリルを探す。そういえば、余談ですが逆のパターンの歌もあります。
小林旭さんの「昔の名前で出ています」です。“あなたがさがしてくれるのを待つわ 昔の名前で出ています”
ロックダウンされている上海の方が、リルは逃げられないから見つけやすいかもしれません。