コロナ禍、そして戦争 これからどうなるの? 社会不安が世の中を覆っています。
一方ではこんな話も。感染拡大予防のため幼児にもマスクを、と。コロナ禍の今、他者との身体を触れあわせるコミュニケーションが大きく制限されている。 オンラインによる (仮想空間) コミュニケーションが多くなりましたが、これは現実空間での身体を介したコミュニケーションとは大きく異なっているのです。
現実空間では他者との触接接触によってセロトニン・ドーパミン・オキシトシンなどの幸せホルモンが放出されるのです。すなわち、心地よさです。
一方仮想空間での他者とのやりとりは、視覚と聴覚に偏っているため心地よさを感じません。コロナ禍で育つ子供たちの脳と心の発達に関しても同じようなことが。
子ども達から見る他人は、みんなマスクをしている。だから子ども達は他人の微妙な感情の変化を、脳の成熟にとって一番重要な乳幼児の“感受性期”に身をもって体験することができないのです。
広島県内の保健士約200人を対象に2020年に行った調査では保育士のマスク着用で、乳幼児クラスに何らかの変化を感じている人は約 65%、具体的には“反応が乏しくなった” が 1 番多く63%でした。
今の子どもをめぐる環境は、別方面でも厳しい。虐待や貧困です。The Japan News が報じ ています。虐待や貧困が原因で、親と暮らせない子どもを受け入れる里親制度があります。 でも、受け入れてもその子と良好な関係を築くのは容易ではない。国や自治体は里親の孤立 を防ぐための支援策を講じるべきだと。

Even if foster parents take in children who cannot live with their parents due to ab use or poverty, it is not easy to build a good relationship with such children. The central and local governments should take measures to support foster parents to prevent them from having to handle things on their own.
(The Japan News)

最近、私と同じ世代の患者さんとお話しさせて頂く時に多くの方がおっしゃいます。私はもういいんですけど、孫たちが心配です。これからの世の中どうなってしまうんでしょう?

そんな皆様の思いが数字にも反映されているのでしょう。今、出生率が過去最低になっています。 出生数が減っているということは婚姻数と関係しているということなのです。 1966年加山雄三さんにヒット曲 「お嫁においで」 から婚姻数は増えました。

そしてそのピークは? 「結婚しようよ」 吉田拓郎さんのヒット曲です。1972年にリリース されました。この年の婚姻数が過去最高でした。私が高校生の時、友達と話をしていました。女性の方が髪の毛の伸びが早いから、永遠に結婚できないよな、実際その翌年から婚姻数が減ってきているのです。