地球の影に月の全てが入り込むのが皆既月食です。すなわち、太陽・地球・月が一直線に並ぶ状態です。今回は月の直径の98%が隠れました。すなわち“ほぼ皆既月食”の状態でした。
まず思ったこと、“科学は月食が何時何分から何時何分までと正確に予測できる、すごい!”そして月が刻一刻とその姿を現す。“ああ、月も地球も太陽も、宇宙全てが回っている、すごい!”そして最後に思ったこと、“なんだ、あんな月を100%包むことができないなんて地球ってちっぽけな星なんだ”
さて、その小さな地球上で起こっていること、米中関係の緊張です。
先日、米中の首脳がオンラインで会談しました。表面的には両首脳とも妥協ムードでしたが根は深い。特に中国が強引な海洋進出や台湾への威嚇を続け、米国主導の国際秩序に挑む構図は変わらない、バイデン大統領は台湾海峡周辺で中国の軍事挑発が増加していることを念頭に、“米国は現状を変更しようとする一方的な試みに強く反対する”と明言。これに対し習主席は“台湾が米国に依存して独立を図ろうとしていることが緊張の原因”だと主張しました。不測な両国の衝突はいつ起こっても不思議ではない状況になってきています。だから今回の米中首脳の会談の目的は、両国が常識を逸脱しないようにガードレールを作ろうというものなのです。
US-China summit meant to establish “guardrails”(The Japan News)
こんなちっぽけな地球にガードレール?その影が月に映るのでしょうか?平和を心から祈る毎日です。
人生に悲しみ・喜びはいろいろあるでしょう。それらを全て乗せて回る地球はあってもいい、でも戦争なんて愚かなことが起こる地球はもういらない。
ガロというフォークグループ、「学生街の喫茶店」という歌が有名です。ちょうどその頃、高校生だった私は喫茶店でたむろしていました。“君とよくこの店にきたものさ” でもこんな歌もありました。