先日申し上げましたが父が亡くなり、でも斎場が混んでいるようで葬儀は8月25日になるようです。

私自身これまで何千人もの方を看取りをさせて頂きましたが、恥ずかしながらその後の事については全く無知でした。すなわち亡くなった方があの世に旅立った時、すごく重要な役割をされているのが、納棺師といわれる方だということを今回はじめて知りました。ご説明をされながら、父の体を清め整えて頂きました。

「おくりびと」という映画があります。2008年第81回アカデミー賞外国語映画賞等を受賞した秀作です。

ひょんなことから遺体を棺に収める“納棺師”となった男が、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作、一見近寄りがたい職業の納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチで綴る。
楽団の解散でチェロの奏者を諦め、故郷の山形に帰ってきた大悟は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、様々な境遇の別れと向き合ううちに納棺師の仕事に誇りを見いだしていく。

さて旅立ちの準備の最後に首にかけた袋の中に六文銭(六枚の金銭)を入れました。六文銭は死者が旅の途中でわたると信じられている三途の川の渡し賃になります。三途の川は現世(この世)と冥途(あの世)を隔てる川で、お金を必要とする最後の機会になります。その渡し賃が六文とされていました。六文銭はいわば最後の交通費というわけです。
納棺師の方の丁重なお取計らいで、父はあの世に安らかに旅立つよねと確信しました。
でもちょっと冗談も。弟と話しました。六文銭で酒を買ったら三途の川を渡れないかもねと。

Hopefully, Father will reach the heaven crossing Sanzu River by paying traffic fee with Rokumonsen coin.