コロナが流行って、インフルエンザがなりを潜める、そしてコロナが収まりつつある中、また新しいウイルスが。成田空港にはポスターが出されました。「サル痘」の発生が欧州や米国で確認されています!

海外からの旅行者の制限が緩和されてくるにつれ、ヨーロッパを含む国々で増加しているサル痘に対する警戒感が高まっています。今のところ専門家は低い感染率、致死率で過度な心配は無用と行っています。そして死者は一人も出ていません。医療レベルが最低のアフリカでも致死率は3%~6%と見積もられています。WHOは今年5月はじめに英国で確認されて以来急速に広がっていて、今後も各国で確認されるだろうと予測しています。厚生労働省は地方自治体に感染が確認されている国からの帰国者が湿疹などの症状を訴えた時は迅速に対応するよう緊急のガイドラインを発表しました。

かつて日本にもヒトに対して非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱を生じる、致死率が平均で約20%から50%と非常に高い天然痘という感染症がありました。それを人類史上唯一根絶に成功したのが天然痘のワクチンでした。そのワクチンが再び帰ってくるのか?サル痘の予防に約85%有効と言われているのです。

日本では天然痘のワクチンは1976年に終了していますが、2001年のアメリカでの同時テロの後、生物学兵器テロに備えて250万人分のワクチンを確保しているとのことです。天然痘の経口治療薬は存在し、EUではサル痘の治療に使われることが承認されましたが、日本では未承認です。

サル痘の潜伏期間は5~21日、初期症状は発熱・頭痛・リンパ節腫脹、その後全身に水疱を伴う発疹が。飛沫感染はない(?)ので、感染が疑われる人と接触しなければ防げるため、COVID-19よりコントロールははるかに容易とのことです。

さて、サル痘はどこからきたの?アフリカに生息するリスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなどのウイルスを保有する動物との接触により、ヒトに感染するとされています。ウイルスは変異株として次から次へと人類を襲ってくる。だから気が抜けないですね。

ウイルスは風のように誰にも見えない。COVID-19は多くの人を傷つけていった。でもサル痘は、できれば木の葉を震わせることもなく去って行ってほしい。

日本の童謡に「風」があります。19世紀イギリスの詩人クリスティーナ・ロセッティさんの原詩に西條八十さんが訳をつけました。

ロセッティさんは敬虔なクリスチャン、ちなみにヨハネによる福音書第3章にはこう書かれています。風は思いのままに吹く、あなたはその音を聴くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。

 

「風」

誰が風を見たでしょう
僕もあなたも見やしない
けれど木の葉をふるわせて
風は通りぬけていく

Who has seen the wind?
Neither I nor you;
But when the leaves hang trembling
The wind is passing thro’