タイム誌の記事からです。大リーガーの大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)についてです。

先日メジャー通算100号のホームランを達成しました。まず、見出しです。MR. Everything ミスター何でも屋とでも訳しましょうか。そしてサブタイトルでは大谷選手はアメリカの国民的娯楽を復活させている。

Shohei Ohtani is reviving the national pastime By Sean Gregory and Karl Vick/Tempe, Ariz.

そして続きます。大谷選手はメジャーリーグ史上、誰もやり遂げたことのないことをやっている。すなわち、ピッチャーとバッターの二刀流です。最後の二刀流として知られるのは、あのベーブルースでした。もう一世紀前のことです。でもベーブルースはバッターに集中するために比較的早くピッチャーをやめた。そしてベーブルースにはなかったもの、それは足です。大谷選手は昨年26盗塁をきめています。

メジャーリーグは近頃、人気をバスケットボール・アメリカンフットボールに奪われ、落ちぶれてきていました。何故?試合がスロー、ともすると映画の「ガンジー」より長い。一試合3時間以上かかる。そして例えばNBAプロバスケットボールのスター、レブロン・ジェームズは試合中、出場している限りずっと一挙手一投足の動きが見られる、でもベースボールでは、大谷選手は9人に1人でしか打順が回ってこないのです。

But even a multipurpose outlier like Ohtani comes to the plate just once every nine batters, and starts on the mound once a week or so.

ゲームにかかる時間は1975年以来31%も長くなっている。ピッチャー交代が多くなっているからです。さらにはデータ管理のベースボール、あるバッターがどの方向に打つかによって守備位置を変える、そうするとバッターはその守備位置をこえてフェンスに向かって打つのです。バッターがボールを高く上げようと打つと、三振が増える。だから三振がホームランかの大味な試合になってしまうのです。

その点、王貞治選手の場合は面白かった。王さんが打席に立つと守備位置がライト方面に集まる。それをものともせず、王さんの打球はライトスタンドへ。アナウンサーが叫びます。「王が打った、大きい、ホームラン! 王シフト、全く関係なし!」

 

さて大谷選手に話を戻します。アメリカ国民は敵・味方を問わず大谷選手を応援します。ある時サンフランシスコで代打で出場した大谷選手を敬遠した。敵チームのジャイアンツファンもブーイングでした。こんなことはかつて見たことがないと多くのアメリカ人が言っています。

大谷選手が今あるのも運命のいたずらかもしれません。高校卒業後、大谷選手はメジャーチームからのオファーを待っていました。一方では、北海道日本ハムファイターズが日本に留まるように説得を続けます。紆余曲折の結果、日本ハムファイターズに入団。ここで日本ハムが出した提案は、ピッチャーとバッターの二刀流でした。

大谷選手は今語っています。もし、高校からメジャーに行っていたら自分はピッチャーだっただろうと。人生って不思議なものですね。
大谷選手の誰からも好かれるキャラクター、メジャーリーグの復活を祈っています。メジャーリーグの試合において、球場で7回表終了の時に歌う歌があります。

「私を野球につれてって」

Take me out to the ball game
Take me out with the crowd
Buy me some peanuts and Cracker Jack
I don’t care if I never get back
Let me root, root root for the home team
If they don’t win it’s a shame
For it’s one, two, three strikes you’re out
At the old ball game