私の所に通院下さっている高校の教師の方が言われました。“私が教えている高校は有数の進学校なんですけど、ほとんどの生徒が物を考えなくなりました。いや、考えられなくなったんです。日本もうあかんかも。”と。
昭和52年から導入されたゆとり教育以降、学力の低下が問題視されています。特に読解力が顕著に落ちているようです。
本日の朝のラジオ番組です。日本の若者も捨てたものではないな、そんな思いを強く持ちました。高等専門学校(高専)の生徒たちが手作りで牛乳パックほどの大きさの超小型(重量は2.6㎏)衛星KOSEN-1を2年半がかりで開発しました。
何の目的で?彼らが着目したのはジュピター(木星)です。まず、木星は太陽系の9つの惑星の中で最大の惑星で、半径が地球の10倍もあるのです。同時に木星は太陽系の中で最も強い電磁波を発している惑星でもあります。
KOSEN-1衛星はJAXAイプシロンロケットに搭載され宇宙へ、そしてロケットの最終段から放出され、地球の周りを回っています。木星電波観測技術実証衛星ということで、木星電波ビーム特性を調べることがミッションとなっており、米国で運用されているLWAをはじめとする地上の大型低周波電波望遠鏡と一緒に、衛星と地上で同時に木星電波観測を行うのです。高専生たちが世界と協力して行うとてつもなく大きなミッション、夢が大きく広がりますよね。
そして最も期待されていることは、木星の強力な電磁波をエネルギーに変換することにより、地球のエネルギー問題が一気に解決に向かう可能性が広がるということです。カーボンニュートラルも加速し、地球の環境にもいい、世界中から大きな注目を浴びているわけです。
Jupiter is the largest among the solar system planets, which emits a large amount of electromagnetic waves. Japanese college students have developed their own small satellite, which can analyze its waves in details.
Their research would be of a great help for converting electromagnetic waves from Jupiter into enormous energy, which should accelerate solving energy problems on earth. What a admirable research! Viva college students!
The whole world is paying attentions to them.
木星は夢を見られる星、奇跡を呼ぶ星なのかもしれません。
さて円広志さんの歌の中で、あなたと別れた私は蝶になり夢の中にとんでいくとあります。
高専生の学生達は自作の衛星に夢をのせ、宇宙に飛んでいくのです。