ウクライナ情勢はロシアの攻撃が激化し、泥沼化しています。
こんな歌詞の歌があります。

“破壊でしか見出せない 未来の世界を愛せないよ”
“大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女 それぞれ重さの同じ 尊ぶべき生命だから”

2004年にリリースされたこの曲は国民的人気グループで2016年12月に解散したSMAPによって歌われていました。そして今再び注目されています。今のロシアの暴挙を予期していたかのような歌です。作詞・作曲をした市川喜康さんが話されています。

“聴いてもらえるのはすごく嬉しいなと思うんですけど、一方で不幸な戦争が起きてしまっている中でこの歌に注目が集まっている現状というのはすごく複雑な思いで捉えています。”

この歌のきっかけとなったのは米国での同時多発テロ事件の後、米軍が派遣されテロとの戦いが続いていたアフガニスタンの状況をテレビで見ていて、“何かを伝えなくては”と感じたことからでした。

そしてトライアングルというタイトルの意味するところは?銃を構える人と銃を向けられる人、そしてそれを診ている自分の三者による三角関係を表しています。そして、こうも言われています。“争っている2人がいて、それを見ている自分がいて、自分は傍観者なんですよね。その2人に対して何にもできなくていいのかなって。”3者は辺で繋がっている。だから現地にいる人たちが置かれた現実にも思いを馳せましょう。やがて争いは自分にも降りかかってくるかもしれないのです。

さて上記の同時多発テロはアフガニスタンで断続的に発生していた紛争から端を発しています。1978年に成立した共産主義政党であるアフガニスタン人民民主党に対する武装勢力の蜂起が始まり、これを鎮圧させるためにソ連が軍事介入に踏み切ったのです。
その後も10年間の泥沼が続き、1989年ソ連軍は完全に撤退します。ソ連の侵攻は見事に失敗、ソ連が崩壊したのみならず、イスラム原理主義を精神的支柱にした新しい民族主義が台頭し、9・11同時多発テロに繋がったのです。
その後アメリカはテロとの戦いと称して、過激派テロ組織アルカイダを排斥するためにアフガンに軍を投入、それから米国は今回バイデン大統領がアメリカ軍を完全撤退させるまで史上最長の戦いを強いられたのでした。
そして得たものは?何もないだけでなく、スンニ派過激組織タリバンにアフガニスタンを受け渡しただけだったのです。今後もアフガニスタンの子どもや女性は苦しみ続けることになるでしょう。

TIME誌は書いています。アメリカは20年の戦争で何を学ぶことができる?

THE AFGHAN LESSONS
What the U.S. can learn from our 20-year war

The US did buy two relatively terror-free decades in the country. But clearly we need to re learn the lessons of history and apply them in any future intervention, or we may again find failure awaiting us when we come to the end of our next major overseas engagement.
(TIME誌)

「トライアングル」

都心を少し外れた 小さなこの部屋から
どんなに目を凝らせど
見えないものばかりだ
例えば遠い空に誰かが祈っていたり
例えば身を潜めてキミが怯えてたり
全てに満ち足りた明日の日を
求め彷徨う亡者の影
破壊でしか見出せない
未来の世界を愛せないよ

僕の目がキミの手が僕らの声が
それぞれ異なっているように
自由でこそ生命だから
僕の肌キミの母僕らの愛は
蒼く浮かぶちっぽけなほしに
舞い降りた奇蹟