感染力の強いオミクロン株が急増してきています。それに対しての対策は?

昨年夏の第5波では準備期間は十分にあったはずなのに、感染拡大に対応できず、入院できない患者が相次いだ。国や都道府県の権限は弱く、医療機関との連携の悪さも目立った。緊急事態宣言の発令や延長がくり返されたが、肝心の感染対策は飲食店の営業時間短縮や行動自粛の要請に偏り、経済・社会活動に大きな影響を与えたのです。

Government’s key measures against infections only focused on asking dining establishments to shorter their business hours and the pubic to exercise sell-restraint. There was no progress in expanding testing capacity or utilizing vaccination records.
(The Japan News)

さて、この度の第6波ともいうべき事態への対応は?
相変わらず、過去の体験から何も学習していないかのようです。今のところ沖縄・山口・広島県に蔓延防止等重点措置を適用しているのみです。

そして明らかになりつつあることは、オミクロン株の軽症傾向、そして肺まで到達せず肺炎になりにくいということです。ならば、経済・社会活動に影響を最小限度にする社会的インフラを守る方向にシフトしたらどうなのでしょうか?

ただ、まだ油断はできません。地中海の島国キプロスで新型コロナウイルスのデルタ株とオミクロン株による混合変異株が発見されたと米ブルームバーグ通信などが報じています。すなわちデルタクロン株です。デルタからオミクロン株に優勢株が置き換わる過度期で、2つの変異の同時感染者が発生し、2つの変異ウイルスが再調合されたとみられる、というのです。世界中で災害級の事象が起こらないよう切に望んでいます。

1999年サザンオールスターズは、横浜アリーナで“年越ライブ1999「晴れ着DEポン」”と題したライブを行っていました。この時新曲として発表されたのが「TSUNAMI」でした。そして平成の大ヒットとなるのです。

ただ2011年3月11日、この曲のもつ意味が大きく変わりました。東日本大震災は津波による甚大な被害を日本にもたらしたのです。ラジオのパーソナリティの人も“災害の歌でもなんでもないっていうのは分かっているんだけれども、正直な気持ちからすればかけたくなかった”と語っておられました。

でも歌詞の意味は?“あんなに好きな女性に出逢う夏は二度とない”記憶の中で輝き続ける愛しい人への思いを歌っているのです。震災後10年間、サザンオールスターズはこの曲を公の場で歌っていないと言います。

柴那典氏はその著書「平成のヒット曲」で、この歌は過ぎ去ってしまった輝きの時を愛しく思うノスタルジアの歌です。その奥底には、いわば消えてしまっていくもの、朽ち果てていくものへのレクイエムのような響きがあったと結ばれています。