COVID-19ウイルス、また流行の兆しが?

オミクロン株への変異も現在進行形です。この先どうなるのかまだまだ不安はつきません。ただ、次第に普通の風邪に近づいてきている気もします。

ヒトは適当に感染し、適当に治癒する、すなわちウイルスとの共存状態です。ウイルスというのは本来そういうもの。宿主であるヒト集団を滅ぼしてしまっては自分等も生き残れないからです。

さて解剖学者の養老孟司先生の著書“ヒトの壁”で興味深いことが書かれていました。テレビのニュースの始めにコロナウイスルの電子顕微鏡写真が映されることが多い。次に同じ画面にアナウンサーの顔が映し出される。では、ウイルスがあの大きさで見える倍率の顕微鏡でアナウンサーを見たらどのくらいの大きさになるのか?養老先生の概算では千キロの桁に達する。ところが画面ではウイルスとアナウンサーが当然のように同居している。これは現代人の盲点の一つだと。

ウイルスを百万倍の拡大でみることは出来る、ウイルスの人体への影響を精確さをもってみようとするならば、それが取り付くヒトの細胞も百万倍の桁で見なければならない。何か微少なものが精確にわかるということは超巨大な関連する事象がその分だけボケることを意味するのです。

みなさん、少しわかってきた気がしませんか?コロナ問題で専門家会議が開かれ、そこから得られた結論、対策がチグハグな理由が。ウイルスの専門家、官僚、政治家が集まった時、皆が同じ目線でヒトを見ないからなのです。

Since many variants of COVID-19 virus have been emerging one after another, it might be necessary to realize social coexistence with them.

ズー・ニー・ヴーというグループの歌に「白いサンゴ礁」という曲があります。(昭和44年)私たち人間を広い海原と例えるなら、その上を群れをなして飛ぶかもめのようにウイルスも静かに共存していてほしい、今そんなことを強く願っています。