今これまでの人生を振り返って、一つ間違えたら今の私はなかった。再び浪人生活を思い出します。高石ともやさんの受験生ブルースからです。まず、なんとなくいい大学に入らないと、というプレッシャー、“母ちゃんも俺を激励する 一流の大学に入らねば 私しゃ近所の皆様に あわせる顔がないのよ”
そして予備校に行かなかった。だからラジオ講座は聴いていました。“夜は悲しや受験生 テレビもたまには見たいもの 深夜映画もがまんして ラジオ講座を聞いてるよ”
そして次の歌詞は私の思いではありません。なぜなら私は高校の時に麻雀狂いだったからです。“マージャン狂いの大学生 泥棒やってる大学生 八年も行ってる大学生 どこがいいのか大学生”
浪人生活の8月、長野県の野尻湖の学生村に友達4人で2週間滞在しました。鞄いっぱいに詰めた参考書、案の定全然手をつけず帰ってきました。そして帰ってきたら秋の風、“勉強ちっともしないで こんな歌ばっかり歌ってるから 来年はきっと歌ってるだろ 予備校のブルースを”
再び失敗したら、次は予備校に行こうと思っていました。
その後、医学部卒業してからの40年は医療のことばかりが頭にあり、他のことをする余裕が全くないままに、気づいたらもう人生の終幕を迎えようとしています。
今まで、教授・病院長が退官する時のパーティーでいつも歌わせて頂いていた歌があります。そして、もうすでに自分の気持ちを代弁する歌になってきています。