衆議院が解散しました。民意を国政に反映させるには、みんな選挙に行かなければなりません。Go to 選挙のような施策があってもいい、でも投票率が上がると与党は不利になるのかな?
さて昨日の投資の神様ジム・ロジャーズ氏のインタビューからです。
日本で起こっている問題は?毎日負債がかさんでいく、これは足し算です。そして引き算もある。毎日日本の人口は減少していますから。日本の中央銀行は、毎日膨大な量の紙幣を印刷して日本国債の株を購入しています。
“You have a central bank which is printing staggering amounts of money every day and buys Japanese shares in Japanese bonds.”
(CNN English Express)
さて財務省の矢野事務次官が文芸春秋に寄稿した“このままでは国家財政は破綻する”という記事が政府与党内で波紋を呼んでいます。事務次官は言います。“最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、もうじっと黙っているわけにはいかない。”自民党総裁選で岸田氏が掲げた数十兆円規模の経済対策や、高市氏が掲げた財政収支の黒字化の凍結などをバラマキと批判したのです。岸田首相は“いったん方向が決まったら、関係者はしっかりと協力してもらわなければならない”と反応しました。
矢野氏の主張はジム・ロジャーズ氏のそれとほぼ同じで、間違っていることとは思えない。でもなぜこの時期にとは思います。コロナ禍で壊れてしまった経済を再生させるには財政出動は不可欠です。もしかして消費減税を主張する野党に対する牽制か?いずれにせよ、岸田首相の掲げる新資本主義、全く具体性に欠けるのです。
“成長と分配の好循環”アベノミクスとどう違うのか?アベノミクスで貧富の格差が拡大した。そして期待された富裕層から低所得層に滴り落ちるトリクルダウンは起こらなかった。トリクルダウンは分配の一形態では?
私は、自民党が生まれ変わる、そんなサインを示してくれれば選挙で一考するかもしれないと思うのです。