陰は月、陽は太陽、多くのものに陰と陽があるのです。

私が通っているホットヨガ、今回はトップインストラクターの方の陰と陽のヨガを受けました。いつも受けているヨガは体を大きく伸ばし、時に厳しく動かす陽のヨガです。これに対し陰のヨガは、全身を脱力させ、そのポーズを長く維持するものです。

さて話は変わります。日本人が愛してやまない魚、マグロは生まれた瞬間から死ぬまで泳ぎ続けるのです。なぜそんなことが可能なのでしょうか?魚も人間と同様に酸素を吸収して、二酸化炭素を排出する生き物です。人間の場合は、肺で呼吸を行い、魚はエラで行います。魚の多くはエラをバタバタ動かすことにより、口からエラに水を通して酸素を吸収します。

しかしマグロにはこのエラを動かす筋肉がなく、エラを動かすのではなく、口を開けて泳ぐことで自然とエラに水流があたり、新鮮な酸素を取り込んでいます。この呼吸法はラム換水法といい、泳ぎを止めてしまうと酸素を取り込めなくなり、最悪の場合窒息死してしまうのです。だから死ぬまで動き続ける、夜間は日中に比べて速度を落とし、代謝を落とすことによってそれが可能になります。

マグロは赤い身を持っている。何故?それは筋肉を動かすための大量の酸素が必要で、その運搬のためにヘモグロビンとミオグロビンが多くなっているのです。マグロの赤身には鉄分・ビタミンB12なども多く、貧血対策にはぴったりの食品です。

さて私自身のイメージでは、自分はマグロのように動き、働き続けてきた。だから陰のヨガで脱力してずっと同じポーズを取り続けることは、なんとなくそわそわする。そして陽のヨガと同じぐらい汗をかいたのです。すなわち、充分にリラックスができていない。

今回の陰のヨガで多くのことを学びました。“お前はマグロじゃない、もう年なのだから少しは休んでリラックスしろ”

私の好きな歌 ケンとメリーの愛の風のように、その歌をコマーシャルとして使っていた日産スカイライン、それにつられて若い頃の私はスカイラインGTを愛車にしていました。GT車はスピードを追求する、でも私たち現代人はただ生き急ぐのではなく、時に悠長に構えて生きていくことが大切かもしれません。