毎日放送の「情熱大陸」は様々な分野で活躍する人達をひとりひとり密着取材して取り上げ、紹介していくドキュメンタリー番組です。それぞれの道を極めた方々の情熱がじかに伝わってくる力作です。そのオープニング・エンディングの曲は葉加瀬太郎さん作曲の「情熱大陸」及び「エトピリカ」です。
先日申し上げましたように葉加瀬太郎さんのオンラインのバイオリンレッスンを受けることに致しました。最終ゴールはコンサートで皆様の前で情熱大陸を披露することですが、これはリズム的にもすごく難しい。それならば、まだエトピリカの方が届くかな?なんて思って初級の練習を開始しました。講師の方が演奏を進めていく中、楽譜が流れていく。譜面を確認しながら演奏者の弓の動き、指の動きを真似て弾いていくのは、特に高齢の私にとっては至難の業です。でも、頭の体操になるかなと思って頑張っていこうと思っています。
さて、エトピリカについてお話します。
エトピリカとはウミスズメ科に分類される鳥で、日本では千島列島(北海道東部)に繁殖している。エトピリカとはアイヌ語でエト(くちばし)がピリカ(美しい)という意味で、名の通り橙色の大きなくちばしを持っています。全長39㎝の小鳥です。飛ぶ時は短い翼をはためかせて海面近くを直線的に飛び、捕食の際は足と翼を使って水深10mあたりまで巧みに潜水する。イカナゴなどの魚類、甲殻類を食べています。
葉加瀬太郎さんとエトピリカの関係ははっきりしませんが、葉加瀬さんはこの鳥が大好きだと語っておられます。おそらく大自然をイメージしながらこの曲を書かれたのだと思います。
Etupirka makes the northern ocean its habitat, feeding mainly on small fish, diving into 10 meter depth of sea.
千島列島を臨む知床という地、加藤登紀子さんの歌う「知床旅情」という歌があります。2番の歌詞に“岩かげに寄ればピリカが笑う”とあります。もしやエトピリカ?と思って調べてみるとピリカは美しいということから美しい娘の意味だそうです。