今まで述べてきましたように、野菜にはファイトケミカルが多く含まれている。ファイトケミカルは植物が生産する非栄養成分で実に3000種類以上存在しています。よく話題にされるのは、ポリフェノール・カロチノイド・リコピン・カテキンなどである。リンゴやモモ、バナナなどの皮をむくと変色するのはカテキンのせいで、葉や未熟な果実を虫や小鳥などの小動物から守る働きがあります。

代表的な野菜の効力を説明します。

キャベツ
単色野菜の中では最もビタミンやミネラルを豊富に含んでいる。特筆すべきことは胃潰瘍の特効薬であるビタミンUが含まれていることです。スタンフォード大学の教授が1948年に難治性の胃潰瘍の患者にキャベツ汁を飲ませたところ、全員が治癒したことで発見されました。

キュウリ
スイカ・キュウリなどのウリ科の植物には、カリウムやイリクエルシトリンという利尿作用の強力な成分が含まれているため、高血圧・心臓病等に効果があります。そしてなんといっても私が愛飲しているケイ素が含まれています。ケイ素は皮膚や毛髪の健康に不可欠です。

ショウガ
私たちが用いている医療用漢方薬の70%にショウガが用いられている。ショウガは体内全ての臓器を活性化させ、体を温める。体内の余分な体液を取り除き、ガスを排出し、消化を助ける役割があります。

タマネギ
タマネギを包丁で切った時に、涙を出させる成分として有名なチオスルフィネントには血栓予防やアレルギーに効く抗ヒスタミン作用がある。特筆すべき成分はグルコキニンで強力な血糖降下作用がある。

トマト
漢方ではトマトは清熱解毒作用があり、血液を浄化し、脂肪の消化を助けてくれる。そしてアルカリ性のミネラルが酸血症を中和してくれる。トマトの赤色はリコピンで、強力な抗酸化作用があるため、免疫力を強化し、がん予防効果を発揮するのです。だから“トマトが赤くなると医者が青くなる”のです。

ニンジン
カロチンの語源はcarrotであることを考えれば、ニンジンにカロチン(ビタミンAの前駆物質)が豊富に含まれているのは当たり前で、とりわけβカロチンは万病の元とされている活性酸素を除去し、免疫力を増強し、種々の感染症やガンを予防することがわかっている。そしてカロチンは視力の回復、眼病にも奏功します。

 

以上、野菜にはビタミン(約30種)、ミネラル(約100種類)を含有しており、積極的に摂らない理由はないのです。
小さい頃、アメリカ漫画に船乗りでほうれん草を食べると超人的パワーを出す「ポパイ」が大人気でした。ポパイとその恋人オリーブ、そしてポパイの天敵である大男のブルートの3人をめぐるコメディです。ブルートにいじめられるオリーブ、“きゃー、ポパイ助けて!”“よっしゃ”とほうれん草を飲み込んで大男をぶん投げるポパイ、すきっとするシーンでした。
子供たちの野菜摂取不足に悩む米国の母親たちは、ポパイを引き合いに野菜を食べれば強くなるよと諭していたと言います。
さて、ほうれん草の効用は?ビタミン・ミネラルを豊富に含まれる超健康食品で、またリジン・トリプトファン・シスチンなどの動物性タンパク質に似たアミノ酸を含むので格好のタンパク源ともなる。また、ビタミンEを含む数少ない野菜なので、流産・不妊症の予防も期待できるのです。