盆が明けて、皆様如何お過ごしでしょうか?ご健勝を心よりお祈り申し上げます。
そのような折、お見舞いを申し上げなければならない事も一杯です。コロナに罹られた方々、そして豪雨で被災された方々に対してです。当院では外来は休診させて頂きましたが、数件、在宅診療中の患者さんから御連絡を頂きました。発熱、そしてぐったりしておられる、いずれの方も往診で対応できる症状を超えている。訪問看護の方に訪問して頂いて、その後、病診連携をとっている病院にお願いして入院して頂きました。日頃の地域医療の連携の大切さを改めて認識させて頂きました。ありがとうございます。
さて、パンデミックオリンピックは無事に(?)終わりました。本当に安心・安全のオリンピックだったのでしょうか?まず、アスリートを含むオリンピック関係者、そして日本国民、さらに全世界にとって。
オリンピック関係者はワクチン接種率も高く、バブル方式もあり、クラスターの発生率も低かった。ただ一番の?は南米ペルーを中心に広がっているラムダ株の検出でした。今後インド株同様、日本でも広がるのでは。その感染力は未知数で不気味です。
そして日本国民は?連日報道されているように感染者は各地で過去最多を更新しています。政府はみんなテレビ観戦をしているから人流が減っているというけれど、オリンピック開催で人々のコロナ警戒感が薄れていったのは紛れもない事実です。だから最低限すべきだったことは?オリンピックホスト国として、3月までに国民の7・8割にワクチンの2回接種を完了しておくことでした。
そしてこれから全世界的には?まだ全くわかりません。東京株が広がっていくのか?でも賢明な国はあります。オーストラリアは帰国のアスリートを28日間隔離するというのです。そこまでしないとパンデミックから国民を守ることができないかもしれません。
最後に、菅首相が無観客でもあくまで開催にこだわった理由はなんでしょう?やはり国民の命より、経済、そしてお祭りムードで支持率も上がる、そんな甘い誘惑だったのではないでしょうか?

Public anxiety and medical mandates are clashing with economic pressures and political forces in a showdown that is tipping in favor of the financial and political interests to go ahead with the Games. (Time誌)