私の1番苦手なこと、何もしないということなのです。だから常に24時間、365日忙しい心臓外科を選んだ訳もここにあります。ただ開業させて頂いてからは、1日数時間は何もしない時間があります。それは、睡眠時間です。でも、それ以外は常に動いています。外来の合間は往診、そして仕事が終わったら本を読む(もちろんお酒を飲みながらですけど)。そしてこうしてブログを書かせて頂いています。
CNN English Expressに連載されているハーバード大学のアンコリー・ウィランズ先生の「幸せになるための教室」その中で、ある調査結果によると人間は何もしないでいることがあまり得意でないといいます。研究者たちはこれを無為に対する嫌悪と呼んでいます。
ハーバード大学のダン・ギルハート教授が行った調査、学生に誰もいない部屋に1人きりで座ってただ考えを巡らせるか、あるいは自分にかるい電気ショックをかけるかのどちらかを選ばせる。多くの学生が選んだのは自分に電気ショックをかける方だったのです。ウィランズ先生は教えてくれます。何もしないでいることには価値があると…。
精神を解き放つことによって、常に何かに精神を働かせ続けるよりも、はるかにストレスレベルを下げることができ、生産性を上げることができるのです。何度か深呼吸して、今その瞬間に集中する。忙しくしているためだけに携帯を取り出そうとしていると気づいた時は、その誘惑に抵抗するように努めてくださいと言われています。
これは皆さんの幸せを願うというウィランズ先生の祈りなのでしょうか?

Disengaging our minds can reduce our stress levels and increase our productivity much more than keeping our minds engaged all the time.
CNN English Express