同じ島国の台湾と日本、かたや感染封じ込みに成功、かたや感染第4波の真っただ中。何が違うのでしょうか。やはり政治のリーダーシップです。
まず、台湾の話をしましょう。デジタル担当大臣オードリー・タン氏、そのコロナ対策は2003年のSARSの経験も活かした徹底したものでした。中国の武漢で7名のコロナ患者が確認されたと李文亮医師が内部告発すると同時にすぐ対策を実行に移します。
それは2019年12月31日のことでした。国境での接触者追跡、ホテル・あるいは在宅での厳しい14日間の隔離システム、もし在宅隔離の場合は携帯電話の電子フェンス(携帯電話の電波のみで自宅待機者を追跡するもの)を利用し、携帯電話が半径50mの範囲を超えるか、電源が切れた状態になったら担当者が居場所を確認する。14日間を守れば、その協力手当として1日33USドルが支給される。そのかわり、隔離を守らなければその1000倍の罰金が科されるのです。厳しいけれど、補償が充実していますよね。
さて我が国は?第1波は2020年1月春節に中国人観光客が起因となり、現在の第4波は昨年末に国内で初めて確認された英国変異株が猛威を奮っているのです。これからはインド変異株、政府は10日インド・ネパール・パキスタンからの入国に対し、水際対策を強化しました。でも、遅すぎる。そして1日あたり300人の入国者と連絡がつかないといいます。欧米はインドからの入国をいち早く制限し、入国等は14日間の強制隔離を求めているのです。
世界中で強化される水際対策、コロナウイルスは世界はひとつを歌う小さな世界をさらに細かく分断していくのです。
10年程前、年越しを米国のフロリダ州のディズニーワールドで過ごしました。年越しの大規模な打ち上げ花火、BGMに流れる小さな世界、すごく感動的でした。