パンデミックを防ぐには?政治家の強いリーダーシップと科学的データに基づく専門家の意見を正確に国民に伝え、それを政策として速やかに実行していくことでしょう。
まず、米国です。2020年1月20日 アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の科学者は、米国最初のコロナウイルス感染を確認しました。その頃は誰もアメリカ社会のこのような惨状を予測していなかったのです。中国からヨーロッパに広がっていった時ですら、トランプ元大統領はただの風邪と繰り返していました。そして、自分自身がコロナに罹り、入院してもツイッターで“コロナを恐れるな!コロナに生活を支配されるな”とつぶやき、事の重要性を無視し続けました。さらに大統領選挙戦の最中は、不正があったと根拠のない訴えで、全土で広がっている悲劇から国民の目をそらそうとしました。
タイム誌は述べています。国の対応は国民を守るべく政治を横に置き、米国の優秀な公衆衛生の専門家たちの全智を終結すべきであったと。トランプ政権が誤った情報を広めるのに使ったエネルギーの一部でも科学的根拠のあるメッセージに使っていたらアメリカは今とは違っていた。
現バイデン政権は、政治の前に公衆衛生を置いている。過去の過ちの是正、ワクチン接種のスピードアップ、とにかく国民からの信頼回復が第一と言います。ワクチンがあっても、不信感を持っている人は接種しない、接種しなければ集団免疫はできない。政治家の強いリーダーシップ、科学・科学者に対する信頼でコロナを抑える。あと1年も待てない。
One year from today, let’s hope that trust in science, scientists and our political leadership is strong enough to finally keep the virus under control. (Time)
さて、わが国は?新型コロナウイルス感染症対策分科会なるものがあります。そこで何が議論されているのか、あまり透明感がありません。そして小出しにされる緊急事態宣言延長等の政策、首相は言います。私が判断しました。