この2年間コロナ禍で多くの皆様に来て頂いてのコンサートからご無沙汰です。他の病院の医療従事者の方々とバンドを組んで、ボーカルをさせて頂いています。だから皆様の中には、私には音楽的センスがあると思われている方がたくさんいらっしゃいます。でも実は…。最近のテンポの速い歌にはついていけない、すなわちリズム感がない、そして楽譜も読めない。ただの昭和歌謡を歌っているおじいさんなのです。
でも、私の心の中に眠っていた音楽心を呼び起こしてくれたイベントがありました。それは?先日、神戸国際会館で開催された葉加瀬太郎さんのコンサートでした。迫力満点の葉加瀬さんのバイオリン、グッズの靴下などの紹介で“靴下、はかせたろう!”と親父ギャグをまじえ(他のグッズもはかせたろうをもじった商品名があります)、そしてバンドの方々の感動的な演奏、久々にスカッとさせられたひとときでした。
私自身、実は幼少時5才から10才までバイオリンを習っていました。でも、残念ながら飽きっぽい性格、それに加えて母親・先生の厳しすぎる(私にとってですけれど)指導で癇癪を起こして辞めてしまいました。最後の発表会で弾いた曲はドヴォルザークの「ユーモレスク」でした。子供心に演奏しながら、もう少し続ければよかった等複雑な思いの中にいました。
あれからほぼ60年、葉加瀬さんのコンサートで配られるパンフレットにオンラインバイオリンスクール葉加瀬アカデミーというものがあり、アプライしてしまいました。葉加瀬さんが動画で指導して下さるそうです。次回の医院のコンサートでは、情熱大陸を披露できるように練習を積んでいきたいと思っています。(本当かな?)
1964年アメリカのミュージカルに「屋根の上のバイオリン弾き」というのがあります。日本でも森繁久彌さん等が主演しています。牛乳屋テヴィエとその家族をはじめとして、帝政ロシア領となったシュテットルに暮らすユダヤ教徒の生活を描いたものです。その主題歌は“日は昇り 日は沈み Sunrise, Sunset”です。
テヴィエの娘ツァイテルとモーテルの結婚式を祝福する席で歌われます。テヴィエは若者たちがいつの間にか成長し、こうして皆の祝福を受けていることを喜びます。