今、当院では初期のアルファ株・デルタ株対応のワクチンの4回目の接種をさせて頂いています。

そんな中、ニュースが届きました。オミクロン株対応のワクチンを前倒しにして、早ければ今月半ばに開始するというものです。接種を速やかにするため、現在行われている4回目接種の対象となっている高齢者や医療従事者などのうち、まだ接種を受けていない人からオミクロン株に対応したワクチンに切り替えて接種するというものです。

それならば今、4回目のワクチンを接種したら損じゃないの?総理も4回目を受けてすぐにコロナ感染しましたし。政府からそのあたりの説明は全くありません。

そして医療従事者にとって非常に負担の多い感染者の全数把握について。政府は当初、自治体の判断に任せるとしましたが、各自治体から様々な批判が出てからは全国一律で導入することを基本として考えているに方針を転換しました。これぞ朝令暮改です。

そして多くの一人暮らしの患者さんにとって不便を被っていること、それは日常必需品の購入です。政府は無症状の患者には、そのための外出は許可する方向で検討に入りました。

Asymptomatic patients may be allowed to go out
The government is considering allowing asymptomatic COVID-19 patients to go out to buy food and other daily necessities on the condition that they take thorough measures to avoid spreading the infection, starting as early as mid-September, according to government sources.
(The Japan News)

でも無症状の患者さんも他人にうつす力はあります。何もかもが疫学的データなしで決められていくこの国で暮らす私たち、特に若者達の未来は漂流し続けることになるかもしれません。

作家の五木寛之さんが1967年に書いた小説「青年は荒野を目指す」というのがあります。20歳になったばかりの若者のヨーロッパでのジャズ音楽と女と酒の自分発見の旅を綴ったものです。

同名の曲はフォーククルセイダーズが歌いました。歌の主人公は慣れ親しんだ土地を離れる決意をしたのです。恋人を捨ててまで。もしかしてこれからの日本の若者達の中にもこんな人が出てくるかもしれません。

「青年は荒野をめざす」

ひとりで行くんだ 幸せに背を向けて
さらばら恋人よ なつかしい歌よ友よ
いま青春の河を越え
青年は青年は荒野を目指す