思考停止とは、自分自身で物事について考え、判断することをやめてしまうことを意味します。今の日本、上から下までその状態に陥ってしまっているように感じます。

我が国では、過去2年半の間、コロナ感染症は第1波から始まり今第7波を経験しています。その間ウイルスはアルファ・デルタ・オミクロン株等、変幻自在に形を変え、私達に襲いかかってきました。もはや最初のアルファ株とオミクロン株は全くの別のウイルスと考えていいのかもしれません。

そして感染者の年齢・性別・ワクチン接種の有無・基礎疾患の有無等で症状はまちまちです。だから、例えばワクチン3回接種済み、基礎疾患のない若者にとっては普通の風邪・季節性インフルエンザと同等の5類でいい。重症化しやすい方は2類にしておくとか融通性をもって取り組んだ方がいいのです。それには想像力も必要と思うのです。

日刊ゲンダイからです。子供の死亡リスクについてです。昨年夏に流行したデルタ株までは見られなかった事態だといいます。7月の10歳未満のコロナ死は4例、1人の女児には呼吸器疾患・心疾患があった。10歳未満の男児は陽性判明時は軽症だったが入院せずに亡くなった。そして周期性発熱がある3歳女児、さらに基礎疾患のある10歳未満の女児死亡と報告が続きます。医学的には10歳未満は病原体に感染した経験が少なく、免疫力が低い。だから子供の感染は要警戒です。それゆえに安易に一律2類から5類に引き下げるのではなく、今までのデータの分析を踏まえて、慎重に対応していくべきなのでしょう。

Govt set to review COVID classification after 7th wave
The government plans to review the classification of COVID-19 under the Infectious Diseases Law once the seventh wave of the pandemic has been contained as part of efforts to reduce the burden on medical institutions, government sources said.
(The Japan News)

瀬戸の夕凪という現象があります。周囲を山で囲まれているために、もともと風が弱い瀬戸内海では、朝夕の凪の継続時間が長く、これを瀬戸の夕凪といいます。
コロナを第2類から第5類に引き下げるかという議論は決まって感染がピークの時におこります。でもピーク間の無風の時に充分に話し合われるべきものだと思います。